私は図書館へ行くと、必ず児童書コーナーを見ます。

子ども向けのほんの方が、コンパクトにまとめてあって、また読みやすいからです。


何十年も音楽の勉強をしてきて、知らないことがいっぱいあるのに気付かされます。


「バルトーク」 ( ひのまどか著 ) を読みました。

 この本については、この下をクリックしてみてください。

 バルトーク―歌のなる木と亡命の日々 (作家の物語シリーズ)


ハンガリーの音楽家と言えば、誰を思い浮かべるでしょうか ?

リスト ?   ブラームスのハンガリア舞曲 ?

あるいはロマの音楽 ?


いえいえ、彼らのは真のハンガリー人の音楽ではないのです。

西欧化したり、ジプシー調にしたりしただけなのです。


そして、我々が気をつけなくてはならないのは、18~20世紀には、

「ハンガリー」という名前の国は、めまぐるしく為政者が変り、その領土も大きく変遷しているのです。

リストやブラームスの時代は、ハプスブルグ帝国の一員でした。



そこで、我々東洋人と同じ祖先を持つ真のハンガリー民族の伝承音楽をひとつひとつ採集して回り、それらを芸術音楽にまで高めたのが、バリトークと、コダーイと言うことになります。


そしてその次の世代の作曲家たちは、素晴らしい合唱音楽で、日本にもなじみになっています。



ところでバルトークは、ナチの台頭によってアメリカに亡命し、後半生の有名な曲はアメリカで書いています。

この点でも、教科書に載っているような、「誰々は何人」という覚え方をしてしまうと、実はその人の背景を全然とらえ間違っていたということになりかねません。