「美声学」 (松尾篤興著 カワイ刊) という本を読みました。
詳しくは、この下をクリックしてみて下さい。
私は今まで、いろいろな発声法の本を読んできましたが、
この本が一番実践的でわかりやすいような気がします。
一つには、戦後まもなくの芸大での発声教授法から、
現在に至る発声法の変遷を踏まえて書かれているからです。
発声法にも、いろいろな流れがあるのですね。
それから、声の三大要素を「ブレス」「マッスル」「ディクション(語法)」とし、
その相互作用で、良い発声が出来るとしています。
私は、ブレスの使い方とディクションをごっちゃに考えていたのですが、
この本の説明で、なるほどと思いました。
「声の悩み相談室」という章もあり、
・高音をppで歌えるようになりたい
など、高度で実用的な内容となっています。
「声楽レッスン用語の問題点」という章では、
・目の奥を開けて
・お腹から声を出す
・声を集める
など、私たちも指導するときに使うことばも、よく考えてみると、意味わかんない言葉がたくさんあります。
発声指導って、イメージの言葉に頼らざるを得ないもどかしさがありますよね。
「演奏のポイント」では、
・浜辺の歌
・落葉松
などの、実際の独唱曲、合唱曲において、
特に「ブレス」「マッスル」「ディクション」に重点を置いて、楽譜とともに解説しています。
こんなことも書いていますよ。
「しゃべるときに言葉が最も明瞭に発音されるのは、内緒話と早口言葉」
これは、使えますね。