昨年のNHK全国学校音楽コンクール全国大会中学校の部の講評で、
東京混声合唱団指揮者の大谷研二さんが言いました。
生徒たちへ
「あなたたちは、音楽というすごい館のドアを開けたばかりです。
これから一生、ずっと音楽を楽しんでください。」
先生方へ
「音楽の先生は、生徒にとって素敵な存在じゃなくてはダメです。
音楽の先生は、自分の魅力で生徒を音楽にいざなってください。」
私は、小中高大と、素敵な音楽の先生に恵まれました。
そして、私をこんな素敵な音楽の世界にいざなってくれました。
自分も、そんな素敵な存在でありたいと、この道を志しました。
大谷さんの言葉で、初心を思い起こしました。
さて、このコンクール全国大会本番終了後、選抜メンバーによるスペシャル合唱団の指導がありました。
ここで私が感じたのは、ポップスをうたっているのに中学生たちの表情が硬く、終始真面目であったことです。
やはり、あれほとの超難曲を歌いこなす全国代表の中学生たちも、
先生に仕込まれて歌わされているのであって、心から音楽の喜びはわかっていないのでしょうか。
ここまでハイレベルな場に登場するためには、そうならざるをえないのでしょうか。
別の審査員は「教育音楽」誌上で、こう述べています。
「感心するが、感動しない演奏が多い。」
私や、徳島N高校のN先生が、徳島市立高校合唱部員であった頃、
ものすごくヘタクソな合唱を、ものすごく楽しくやっていました。
そんなほうが、生涯にわたって音楽を楽しめるのですぞ。