「保科洋指揮 指導者のための指揮の実践」というDVDを買いました。
保科氏は、吹奏楽曲の作曲家、指揮者として、深い楽曲分析に基づいたアカデミックな指揮をする方です。
このDVDのすごいところは、マルチアングル設定で、指揮者を正面からとらえたアングルの映像を見続けることができることです。
指揮者のちょうど真下、吹奏楽でいえばフルーティストが見つめるアングルです。
これを見て、ちょっとカルチャーショックを受けました。
楽員は、こんな図柄をいつも見ているのか。
これでは、へたな指揮は大変迷惑だろうということがよくわかりました。
ちょっとした棒の動きが、奏者に大きな影響をあたえてしまいます。
私はオーケストラを指導していた当初、指揮がへたくそで、演奏会のアンケートに書かれたりしたものです。
そこで、合奏練習の時、自分に向けてビデオカメラを回し続け、終われば家へ帰ってそれを見るようにしました。
ビデオで見ると、何とひどい指揮をしているかということがよくわかります。
これを5年くらい続けて、少しは指揮がましになりました。
先生方にも、この方法を是非お勧めします。
演奏が悪いのは生徒のせいではありません。
指揮が悪いのです。
うまい指揮者の指揮は、無駄な動きがまったくありません。
音楽的解釈や、演奏技術の指導も大事ですが、指揮者のバトンテクニックの練習は、最も大切なことだと思います。