今日はジャイアン (5月1日付のブログをご参照下さい) のいるクラスの授業です。
何とか叫びまくる歌い方を矯正しようと、今日もあれこれ考えて授業に臨みました。
今日もビデオ撮りをして見せました。でも、効果なし。
録音をして、自分の声がひどく目立っているのを聞かせました。これも効果なし。
マイクで拾った声をヘッドホンを通して、歌いながら聞かせました。
これは効果が出た ! と思ったのもしばらくの間で、そのうちもっとがんばって吼えまくりました。
今日の新作戦は、身体を動かしながら歌うこと。のどにかかる意識を、外にそらそうという作戦です。
ケンケンをしながら、また両足跳びをしながら歌わせました。
ひどい肥満の彼女は、どすんどすんと音を立てながら、がんばって大声で歌い続けました。
リズミカルで元気の良い曲を歌った後、キロロの「未来へ」を歌いました。
ここで、和泉教諭は「自分の一番大切な人を思い浮かべて、心を込めて歌ってみよう」という指示を出しました。
彼女は、目を閉じて首を振りながら、やはり大声を絞り出しています。
ここで私ははっと気がつきました。
彼女にとって、想いを込めて一生懸命歌うことが、ジャイアンのような叫び声になるではないのか。
彼女にとってもっとも自然な歌の楽しみ方が、この発声法なのではないのか。
この話をクラスの全員にすると、みんなが納得してくれました。
彼女の声が迷惑ではないというのです。
そして他の生徒たちは、それなりのきれいな声で歌っています。
生徒のあるがままを認めること。この原点を忘れて、生徒を変えさせようとばかりしていた自分が恥ずかしくなりました。
そして何かしら、気持ちが楽になりました。
次週からは、歌いたいように歌わせてあげようと思っています。