お鯉さんが、今日で満100歳を迎えられました。おめでとうございます。
徳島県を代表する郷土芸能「阿波踊り」の音楽は、鉦と太鼓、また三味線だけでなく、
本来「唄」があります。「よしこの」といいます。
“阿波の殿様蜂須賀公が、今に残せし阿波踊り アーラ、エライヤッチャ、エライヤッチャ、ヨイヨイヨイヨイ”
この唄を昭和7年にレコードに吹き込み、阿波踊りを日本中に有名にしたのが、お鯉さんなのです。
以来80年、その艶やかで透き通った歌声は全く衰えることなく、100歳の今も、三味線を弾きながら、あの名調子を聴かせてくれます。いたって御元気で、またとても美しいです。お若い頃の写真を見ると、それはそれは美人です。
100歳になっても若々しい声を維持されていること、声楽家の端くれである私には、ただただ驚嘆と尊敬の気持ちで一杯です。私などは、お鯉さんの半分にも満たない年齢なのに、「今日は疲れているから声が出ない」などという始末。
おそらくお鯉さんは、並外れた努力を続けてこられたに違いありません。
私も、少しはあやかりたいものです。
最近、マスコミ等への露出が多く、お体に無理がかかるのではないかと、心配です。
お鯉さんは、徳島県の宝、いや日本の宝です。
どうか、120歳になっても、若々しいお声を聴かせてください。
お鯉さんのメッセージを、以下、徳島新聞から引用させていただきます。
「お芸を好きになったら(腕前は)伸びていきます。好きでなければ伸びません。私自身、三味線が好きだったからこそ、百歳まで続けることができました。好きなことに打ち込んでほしい。それだけです。」