今日は、徳島文理大学むらさきホールでの、第40回徳島市立高校定期演奏会に出演してきました。例年は、徳島市文化センターでの開催で、私は33回連続そこで歌ってきたわけです。

 

 ところが、ホールが違うと、こんなにも違うのかと、大きな発見をした一日でした。

 このクラシック音楽専用ホールは、残響2秒、客席のどの位置にいても、演奏者すべての音がとてもクリアーに聞こえてしまいます。文化センターでは、ほどほどにごまかしていた音が、よい音も悪い音もすべて聞こえます。

 ステージ上でも、お互いの音が良く聞こえあって、普段ならあり得ないような、すてきな音響に「おっ、いい感じ ! 」などと思ったところもありました。残響が今までのホールと違うので、発音に神経を使わないと、音が濁ってしまいます。上手い団体は上手く、下手な団体は下手に聞こえるホールです。


 ホールが演奏家を育てるとはこのことかと、納得できました。

 合唱でも吹奏楽でも、徳島県代表が、上部大会で最下位しかとれないのはなぜか。実は去年、地元の一般団体が、全日本吹奏楽コンクール全国大会に出場しました。バンドジャーナル誌上で、「徳島は情報が少ないのか、云々」と書かれました。そんなに未開の地だと思われているのかと、半ば憤慨したものですが、今日、その理由がわかりました。良いホールでの音の鳴らせ方を知らなかったのです。



  徳島市が今計画している新ホールは、「多目的」ホールです。多目的ホールとは、無目的ホールです。音楽的には、期待できません。

 

  徳島文理大学様。こんなすばらしいホールはもっと気安くどんどん開放して、徳島県の音楽家と聴衆の、耳と意識を育ててやってください。