生産管理の基本は在庫だとは思うのですが

  あらためて在庫ってなに?と言うのを少し考えてみたいと思います


一番単純に、在庫というものはある処に入ってくる量と出ていく量の差分

  そこに残っている量が在庫ということになります

 

でもそこに入ってくるモノはどこから?

  仙人ではあるまいし、霞(何もないトコロ)から何かを取り出すことはあり得ません

当然その入ってくるモノは、どこからか取り出しているのです

 

例えば、販売店での商品の動きを考えれば

  商品は仕入れ先から仕入れ取引により受け入れるのですが

  その時同時に、仕入れ先の商品在庫は減ります

また、いつかその仕入れた商品は売上取引により払い出されるのですが

  その納入されたモノは、得意先の在庫を増やします

 

つまり在庫と言うのは、ただ減ったり、増えたりするだけでなく

  ある処で減ったなら、必ずその払出先は増え

  どこかが増えたなら、必ずその受入先が減っているはずです

しかしながら仕入れ先や得意先は自社の管理外であり

  そこの在庫を把握することは出来ませんし、する意味もありません

 

そのために「販売管理システムにおける在庫管理は

  仕入取引では、在庫が入庫され

  売上取引では、在庫が出庫される

  という一取引一移動という処理がなされています

 

それでは生産管理における在庫の移動も同じように考えていてもよいのでしょうか?

  そのことは次回に書かせていただきます