温暖化の影響で毎年短くなっている『秋』。いつか日本から消えてしまうのではないかと心配していますが、今年は無事カレンダー通りにやってきました。

 

 

 

 

芸術の秋。今ではおなじみのこの言葉は、1918年に「新潮」という雑誌で生まれた「美術の秋」からきているそうです。海外から入ってきたものだとばかり思っていたので少しびっくり!

 

ちなみに「芸術」は文学・音楽・映像・演劇・ダンスなどの総称で、絵画や建築など空間や視覚で表す芸術のことを「美術」と呼ぶんですって。確かに学校の美術部といえば「絵を描く部」ですもんね。

 

 

 

 

この季節の里山には自然の「美術」が溢れています。仕事熱心な蜘蛛たちが作る巣の造形美が凄くて、毎朝子供たちを見送りがてら外に張られた立派な巣を眺めるのが日課になりました。

 

 

 

 

蜘蛛って精密なロボットみたいですよね。こんなに綺麗な巣を迷いなく一夜で作ってしまうのですから感心してしまいます。まあ、邪魔なところに巣を張られれば問答無用で壊してしまうのですが(笑)

 

 

 

 

そして、蜘蛛の巣と同じく秋になると出現するこの一角。蔵の前に毎年繰り返しできるニラの群生です。白い花をつけている時も可愛いですが、種をつけるこの光景がわたしは妙に好きです。しかしながらこの感覚は先生にはまったく理解できないようなので、個人的な「ツボ」ということになるのでしょうか…

 

 

 

 

おかしいな。こんなに素敵なのに?

 

 

 

 

わたしたちがここへ越してくる前からあったこの群生。毎年種をこぼして勝手に育っているので手間いらずなところも好感を持てます。人も植物も、手のかからないのがいいです(笑)

 

 

 

 

手間いらずといえば秋明菊も。こんなに可憐な見た目に反して、逞しくよく増えます。ここから冬にかけてつける可愛い綿毛もチャームポイントのひとつ。すでにわたしの庭の大きな一角をジャックしていますが、いつか庭いっぱいに増えて欲しくて種を取ってはあちこちに蒔いています。

 

そういえば、電話を発明したグラハム・ベルはお気に入りのルピナスの種をポケットに仕込んで行く先々でばら撒いていたそうですね。おかげでアメリカのあちこちでルピナスが咲くようになったんだとか。この話を知った当時はおかしな人だと思ったけど、今なら気持ちがわかるな(笑)

 

 

 

 

自分の庭だけに限るなら、この柊南天も増やしたいです。和洋、どちらの庭にも合うと聞いて去年植えてみたら本当にその通り!葉の形状も色味も渋く落ち着いていてアーティスティックです。ただ、結構広がるので広めの庭向きでしょか。挿し木や種でもし増やせたらポタジェにも植えたいなぁ…

 

秋はガーデニングにも最適の季節。里山の美術に触れながら、庭仕事を張り切りたいと思います。

 

それでは、みなさもどうぞ良い1日を♪