しとしと雨と、薄寒い冷え込みは

この季節特有のものだけど、あまり得意ではありません。

 

なので今日はつれづれ好きなことを書きます。

 

ところで、午前も夜もデスクワークなので

必然家にいる時間が長くなります。

気温の低い日は外出したくないので

ありがたいけど景色が変わらないのがさみしいところです。

 

ところが。

読書なら家にいながらワンタイム・トリップに浸れますね。

本って素晴らしい。

 

 

今日は雨模様の惑星に、星の王子さまの旅を紐解きに。

 

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「星の王子さま」の見えない世界
著書:水元弘文

 

 

 

ずいぶん前に、NHKの100分de名著で

「星の王子さま」を取り上げていましたが

この本は、その時に解説者だった水本弘文さんによるもの。

 

「星の王子さま」は、

フランスのサンテグジュペリという飛行士の書いた児童小説で、

言わずもがな、今も世界中で愛されるベストセラーです。

 

 

幼かった頃のわたしは、

その詩集のような美しい文章に惹かれ

憧れつつ手に取りました。

 

 

ただ、読んだ方はわかると思いますが

星の王子さまは

現実と幻想が合いまったような表現が特徴的です。

 

 

そこが魅力の一つではありつつ、

具体的に指し示していることがとても少ない。

 

 

「バラと王子さまはどうして別れなければいけなかったのだろう」

「心の井戸ってなんだろう」

「王子さまは飛行士と別れた後、どうして蛇にかまれたんだろう」

 

 

こんな疑問が読んでは生まれ

結局、物語の裏にある奥深さが殆ど理解できず

もどかしい思い出が残ったような、そんな本でもありました。

 

 

人は言葉にしなくても

表現しなくても

互いに居るだけで、”感じる”ということができて、

 

それはとても大事なことなのですが

 

この”感じる”部分を

本書では心理的な側面から

丁寧に教えてくれています。

 

 

20年の時を経て、もどかしさが少し埋まりました。

 

 

見えない幸せを味わいたい方はぜひ。

 

 

 

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