旅の後半、疲れか風邪か、体調がよくなかった。夜はひどい鼻詰まりと後鼻漏で息ができず、ほとんど眠れない。手当たりしだいに持参した薬もあまり効かない。

 

帰国前日、ムツヘタに行ってかなり疲れた。そこで、食事はテイクアウトで済ませ、翌日の移動に備えて早く休むことにした。

 

(ホテルのお部屋の、小さなテーブルでテイクアウトした晩ごはんを食べる)


近所で買ったできたてのサンドイッチは、とてもおいしかった。量が多いので半分は翌朝に残すつもりが、お腹が苦しくなりながら、つい食べきってしまった。

 

その直後、激しい腹痛が襲ってきた。

トイレに駆け込むが、苦しいだけでなにも出ない。滝のような汗が全身からふき出し、経験したことのない痛みに意識ももうろう。果てしなく思える時間をひたすら耐えた。

30分か、1時間か、もっと短かったのか、なんとかお通じがやってきて、痛みが落ち着いた。疲れ果て、ぐっしょりかいた汗だけ拭いて、ベッドにダイブ。朝まで泥のように眠った。

翌日は午後の便で帰国だ。

ときおりお腹に痛みがさすくらいで、大したことはない。むしろ体は熟睡のおかげかスッキリしている。とはいえ、午前中はお土産を買いに行くのはあきらめ、大事を取ってぎりぎりまでホテルで休むことにした。こわいので朝食はなし。

 

荷物をまとめて時間まで横になり、11時、チェックアウト。

 

これから日本の自宅までの24時間、体調がもつのか……