先日のライブの感想で何人かに言われたのが、「10曲全て暗譜しててすごい」「何か国語もの歌詞を暗記しててすごい」、です。
日本語、フランス語、チェコ語、英語、イタリア語、ロシア語。
このなかでわたしが話せるのは、日本語とカタコト英語のみ。言語しぼりたかったんですが、結局、「この曲が歌いたい!」という気持ちが勝った。
暗譜の理由は、老眼のせいで本番では楽譜が見えないからです。
(お越しいただけただけで充分すぎるほどありがたいのに、お花やお菓子などもたくさんいただきました。ありがとうございました。すでにお菓子はすべて、胃の中です)
最初の発表会で歌詞を覚えずに行ったら、リハでは楽譜が読めたけど、本番では照明が暗くなって全然見えなかった。そして歌詞を忘れた。それ以来、暗譜です。
ipadで拡大するとか小さいライト置くとか、方法はあるだろうけど、見ない方が姿勢も保てるし、集中できる。練習中にばんばん忘れて、即興の作詞能力も育ててるから大丈夫。
それで、どうやって覚えるか。
単純に、あれだけ繰り返せば覚えるだろう、というくらい繰り返してます。
わたしは楽譜を読むのも苦手なので、新曲をやるときはあらかじめ、数十回でも数百回(大げさかな)でも譜読みをする必要があります。あ~、とか、ら~、とかで音程取る人もいると思うけど、わたしは歌詞をつけたい派。
言葉の意味も調べます。歌詞全体の意味だけでなく、単語も。音楽的に欠かせないからではあるが、言葉として理解しないとさすがに覚えにくい気がする。
それから、フランス語ならフランス語の発音とリズムで歌詞を読む練習も、同じく何十回も何百回もします。このときはメロディはつけず、発音記号をもとに話し言葉として読む。歌う際に発音が変化する語もあるが、まずは言葉としてちゃんと読めるようにする。
いまはYouTubeでいろんな曲の歌詞の発音や発声を教える動画があるので、大変助かっています。
(お花のアップ。花瓶が少ないので、色合い無視して詰め込みましたが、どうやってもお花はキレイ)
調べる段階は大変だけど、音読は好きなので、飽きずにいくらでも繰り返しちゃう。
初回レッスンまでにざっとやって、あとはじょじょに身につける。
おもしろいことに、自分なりに言葉を攻略できてくると、その言語を知らない先生も、「今日は言葉が聞こえてきた」とフィードバックしてくれたりする。
それにメロディも基本的には、言葉のリズムや意味に合わせているから、言葉を理解した方が歌いやすい。
とまあ、エラそうなことを書きましたが、先生が知らない言語の発音がちゃんとできているのかどうか、お客さまにもチェコ語やロシア語がわかる人はいなかったと思うので、真相のほどはわかりません。