声楽の実力が初ライブ本番までにどこまで成長を見込めるか、いばらくして見えてきた。自分が考える最低ラインに、残り期間ではとうてい届かない。最初からわかりそうなものだけど、そんなに一生懸命レッスンしたことがなかったので、わからなかったのですよ。
止める選択肢はなかった。相手もいるし、なにより先生が投げ出してないのだから。
どこに目標をおけばいいのか、集客をどうするか、ずいぶん悩むことになった。自信がないものを売れない。でも有料ライブをするのに集客しないのはありえない。
目標が定まったのは、本番1ヵ月前のコーチングセッションで。
コーチが提案してくれたのは、「魂を込めて歌うことで、聴いた方が感動の涙を流しました」「わたしの歌を聴いて、自分も表現をしたいという気持ちをもってくれました」というアファメーション。書くと大げさにも感じるけれど、その場面のイメージが湧いたのだ。
(コーチと、コーチのコミュニティで親しくなった皆さまと。応援ありがとうございます!)
声楽の実力が及ばないなら、それ以外を何で埋めるのか。
なにより歌を上達させるのは当たり前として、そのほかに考えられることをあらためて列挙して、全部やった。すでに意識してやっていたことばかりだったが、目標が定まったおかげでラストスパートがかかった感じだ。
集客は悩んだ。
お世話になった方に個人的に連絡したほかは、フェイスブックで1回流したのかな。コーチに相談した時は10人くらいの方が「行くよ~」と言ってくれていて、自分ではそれ以上の集客意欲を持てなかった。
コーチは、「えっ、初回なのに10人も来てくれるんですか! すごいですよ」。
そして「いったい何人集めたかったんですか?」と聞かれて、「今回は、その10人の方で充分以上だと感じてます」「じゃ、その方たちのためにやりましょう」。
ということで、ここで悩んだり迷ったりするのを終わらせることができた。
本番で、本当に「泣いちゃったよー」と言ってくださる方がいたのは驚きました。やっぱり声がへなへなになってしまったので、そんな声では集中して歌の世界に入れないだろうと思っていたので。
ほかにも、1曲1曲感じたことを伝えてくださった方もいて、自分が感動した音楽の世界をこうして感じ取ってくれる方がいたことにも、また驚いた。
驚いたなんて、かえって失礼かもしれないが。
コーチも聴きに来てくれていて、あとでこのことも含めて、「アファメーションが叶いました!」と報告できて、喜んでいただけたのが嬉しかった。
そもそも、昔少しだけ習っていた歌を再開したきっかけも、約6年前のコーチングセッションだった。
この記事で「○○」と伏せられているのが、歌です。
20代のころ少しだけ声楽を習って、声楽は上達しなかったけどカラオケがうまくなった笑 そのカラオケも、何年も前から行かなくなっていた。
このセッションのあとにコーチの紹介でボイトレをはじめ、途中また何年かブランクがあったり、先生が替わったりしながら、初ライブにつながった。一緒に歌ったaiさんとのご縁もコーチです。
この時に歌を再開しなかったら、その時間はなにが満たしていたんだろうと不思議に思う。