先週は京都にも行きました。
龍谷ミュージアムで開催されていた、春季特別展「文明の十字路・バーミヤン大仏の太陽神と弥勒信仰-ガンダーラから日本へ-」を観に。元々、これが見たくて関西行きを決めたのです。
アフガニスタンのバーミヤン遺跡は、巨大な摩崖仏で有名でした。2001年、タリバンによって破壊されたときの映像は、いまも覚えています。
その大仏のまわりの壁画を新たに描き起こしたということで、その完成図も展示されていました。
太陽神や弥勒の信仰が東伝する間にどう変容したのか、どんな世相で受け入れられていったのか、とても興味深かった。
ここだけ撮影OKの壁画の再現図
壁画には、風の神ヴァーユと見られる姿も。古代インドの聖典『リグ・ヴェーダ』に出てくる神様で、ヴァータとほぼ同じ存在と言っていいらしい。このヴァータこそ、アーユルヴェーダの体質診断に出てくる、「ヴァータ(風タイプ)」の元ネタ(?)。つまり、わたしです! 嬉しくなっちゃいました。
さて、会場で真っ先に出迎えてくれたのは、玄奘三蔵坐像。
きみ……。
きみを追っかけてわたしは約30年前、シルクロードを歩いたよ。大変だったよ。熱も出したよ。もうダメだと観念するような道もあったよ。すべてのきみのせいだよ。電車とバスを乗り継いでもあんなに大変だったのに、もっと厳しいルートを、きみは歩いて辿ったんだ。変人だよ。
壁画には、風の神ヴァーユと見られる姿も。古代インドの聖典『リグ・ヴェーダ』に出てくる神様で、ヴァータとほぼ同じ存在と言っていいらしい。このヴァータこそ、アーユルヴェーダの体質診断に出てくる、「ヴァータ(風タイプ)」の元ネタ(?)。つまり、わたしです! 嬉しくなっちゃいました。
さて、会場で真っ先に出迎えてくれたのは、玄奘三蔵坐像。
きみ……。
きみを追っかけてわたしは約30年前、シルクロードを歩いたよ。大変だったよ。熱も出したよ。もうダメだと観念するような道もあったよ。すべてのきみのせいだよ。電車とバスを乗り継いでもあんなに大変だったのに、もっと厳しいルートを、きみは歩いて辿ったんだ。変人だよ。
写真は2011年にトルファン再訪したときに行ったベゼクリク千仏洞。むちゃくちゃ暑かった。上の写真の赤い壁画は、ここの再現図だったような気がする
西安(長安)、蘭州、敦煌、玉門関、トルファン、カシュガル、ガンダーラ、タキシラ、そしてインドあちこちに、釈迦の生地であるネパールのルンビニー。仏教遺跡の数々は、暑くて暑くて顔を上げることさえできないところが多かった。博物館も当時は扇風機しかなく、暑くて集中できなかった。そんなわけで、現地ではじっくり見れてません。
これも2011年、トルファンの高昌故城、だったと思う。暑かった。
今回、いろんな調査の結果を堪能させていただいたわけですが、「これ測量したり模写したりするの、暑かっただろうな。よく耐えたな」と、労をねぎらわずにいられませんでした。
バーミヤンは、30年前もアフガニスタンは戦争状態で行けてません。今生で行くことができるでしょうか。あれから30年。行ける日が近づいてる気がしません。
展示の感想より思い出話が長くなってしまいました。
この展示会は秋に東京にやってきます。もう一度行こうかなと思っています。