根を詰めて疲れたので、すごく久しぶりに古いフィギュアスケートの映像を見てしまったら、止まらなくなった。
そんなわけで、唐突に好きなエキシビションを5つご紹介します(試合を語り出すと数日眠れなくなるので)。

 

わたしのフィギュアスケート熱は1985年頃に始まり、2015年頃には冷めてるので、古いのばっかりです。そしてシングルの選手ばかりです。

■浅田真央
「カプリーズ」(2010~)



 

この演技、ものすごく好きです。媚びない色気を感じる。真央ちゃんは試合もいいけどエキシビションはまた格別。
この動画は2010年の世界選手権で優勝した時のものだと記憶しています。前年のエキシビションのタンゴもとっても好き。


■ジョニー・ウィアー
「ポーカー・フェイス」レディ・ガガ(2010?)


 

アメリカの選手です。
彼は試合ではそれほど好みのスケーターではなかったですが、この演技を見て印象ががらっと変わった。妖艶で繊細で強くて脆くて、この曲、この滑り、ぴったり。


■フィリップ・キャンデロロ
「ダルタニアン」(1997)


 

一気に時代がくだります。大人気だったキャンデロロ。明るいキャラクターですごくチャーミングなのです。
彼のステップには痺れました。ジャンプミスが多いんですよね。でもキャンデロロはそんなこと気にしない。特に後半からよいので、最後までぜひご覧ください。

キャンデロロ、10年くらい前にアイスショーで生で観ました。まだまだ元気にバックフリップかましてました。


■カタリーナ・ビット
「バッド」マイケル・ジャクソン(1986)


 

さらに時代がくだって、女王ビット様は旧東ドイツの選手。
伊藤みどりさんが好きでフィギュア・スケートを見るようになったので、絶対女王の彼女は目の上のたんこぶではあったが、ものすごく華があって美しくて、惹きつけられずにいられませんでした。
特にこのエキシビションは、エレガントな女王がマイケル・ジャクソンを滑ったのがかっこよくて、すっかりファンに。

東ドイツ時代には政治に利用されたり、旧ユーゴで紛争が起きた時期には、オリンピック復活して反戦歌で滑ったり、そんなエピソードもまた、女王らしい。


好きなエキシビション第1位
■エフゲニー・プルシェンコ
「Sex Bomb」(2001年)



 

仕事が忙しくてささくれ立った時。
困難にぶつかって頭が爆発しそうな時。
よくこれ観てた。ありがとうプルちゃん。救ってくれて。

皇帝プルシェンコ。大好きなんです。
ジュニア時代から大活躍していた彼は、負け知らずだった1999-2000シーズンを締めくくる世界選手権で、ライバルのヤグディンに敗れた(ちなみにわたしはヤグディンも好きだ)。
翌シーズンの彼の勢いは凄まじかった。タイトルを総なめにし、総仕上げの世界選手権で初優勝を飾ると、絶対王者となった彼は堂々のエキシビションを披露した。それが、これだ。

ふつうシーズン中のエキシビションは同じ演目だと思うのだが、この「Sex Bomb」は確か、世界選手権で初披露。優勝しなかったらやらなかったんじゃないか、とひそかに思っている。

その後アイスショーでもよく披露してますが、この初披露時の一番新鮮な演技が特に好きです。ロングバージョンの動画では、これを滑った後にアンコールに応えていつまでもぴょんぴょんと3回転を披露する姿が見られます。
ちなみに、おむつバージョンもある。

さあ、もう1回「Sex Bomb」を見て寝よう。