楽譜をちゃんと読んでなかったようだ。


音程やテンポはもちろん見てるし、記号も確認はしてる。でもそこに込められた意味はあんまり考えたことがなかった。むしろ、いろんな歌手が歌ってるのを適当に真似てました。

ドイツで活躍するオペラ歌手・車田和寿さんのYouTube、「その演奏が面白くない理由とは?」を見て、大いに反省。

 

 

車田さんは、音楽記号を機械的に捉えて、単にその通り演奏することを問題視しています。
わたしの場合は機械的にさえできてなかったので、歌い手の風上にもおけません。。

確かにプロの演奏でも、「正確だし声もきれいだけど、なにも響いてこないのはなぜ??」と感じることがたまにあります。
こういうのは、聴く側がプロでなくても感じるものですよね。

 

クラシックは型があって、高校までの音楽教育でも習うから、機械的な正確さを追求する人が現れやすいのかもしれません。少なくともジャズやポップスやロックや、学校で習わないタイプの音楽に比べて。

日本の音楽教育だと、記号通りかどうかで採点してしまい、音楽性に目を向ける習慣がないということなんですね。

 

なぜそこが「スラ―」なのか、なぜその音は弱く響かせるのか、そこを読み取って表現しなければ、ということです。

同じスラーでも、スラーの数だけ意味が違う。時代によっても、作曲家によっても、スラーの歌い方が違う。

 

そういえばわたしの歌の先生も、先生に馴染みのない曲を持っていくと「これいつ作曲された?」と確認してから指示を出すことがあります。音楽家って、だからいろいろ研究するんですねえ。

 

それでさっそく、ライブ用に練習している曲の楽譜をあらためて見てみました。もうすっかり暗譜してる曲。でも、結構勝手に歌ってしまってることが判明した。

 

読みとばしていた指示は、よく考えると先生から歌い方の指摘が入ったところが多かった。

先生は自分の好みの歌い方を指示してるんじゃなくて、作曲家の意図を汲んでたのか。心改めます。