オーダーメイドで観光アレンジ
今回の旅では、アーユルヴェーダの施設に滞在するだけの予定でいました。ですが途中でやっぱりどこか観光したくなり、フロントで相談したところ、施術後に往復できる観光地はゴールという街のみとのこと。コロニアル調の旧市街が世界文化遺産に登録されている、南端の港町です。施設が車を出してくれて、お値段は100ドル。往復4時間近くで、公共交通機関も便が悪く、タクシーより安心なのでお願いすることにしました。
ランチのお店もアレンジするよと言われましたが、高くつくし、ここの食事が大好きなので、ランチ後の出発にしました。
早めに言っておけば、1日くらい施術をキャンセルして遠方へも行けたかもしれません。施設の立地しだいでは、旅行会社の安い半日ツアーも利用もできたでしょうね。
それでも、観光できる。よかった!
慌ただしく施術・身支度・ランチ
施術は、いつもの全身オイル・マッサージ。そのあと、なにやら背中に熱いオイルをたっぷりと流していたのがいつもとの違いでした。
終わったら急いで部屋に戻り、シャワーと身支度をして、ランチ。出発時間は自由ですが、滞在時間がごく限られているので(夜ごはんも施設で食べたい)、とても慌ただしい。
行きがけに、おそうじにきたスタッフの方が、「明日ご出発ですよね。滞在はいかがでしたか? お部屋のそうじは満足でしたか?」と聞いてくれて、「お元気で」と握手。うれしいですね。
ここのスタッフはどなたも本当に感じがよくて、笑みをたやさず、必ずあいさつしてくれて、気配りもあります。おかげでどこでも心地よく過ごせました。
格闘
ゴールまでの道は海沿いで、右手は海、左手はヤシの木。とても気持ちのいいドライブでした。
が、ドライバーさん、まっすぐ行こうとしない。ここのお土産屋はおすすめだ、ここでイルカが見れる、ほら写真スポットだ、そこで飲みものが買えるよ、この建物は…などと言ってはしょっちゅうスピードを落として寄り道しようとする。
(根負けして立ち寄った。スマトラ島沖津波の被害を伝える施設の前)
ゴールに長く滞在したいから、どこも寄らずに早く行ってほしい。
「OK」
でも寄り道が止まりません。店からマージンがもらえるのかと疑いましたが、どうも親切心のようです。どんなに言ってもダメで、うんざりしました。
旧市街ぶらぶら
ようやく到着。
ゴールは南端の港町で、要塞に囲まれた旧市街は世界文化遺産に登録されています。スリランカはかつて、ポルトガル、オランダ、イギリスの植民地支配を受けていました。その面影を残すコロニアルな色合いの街。歴史的建造物もありますが、目的は街ブラ。それが好きなんです。
ドライバーさんに待っててもらって、1人でしばらくうろつくことに。旧市街は小さくて、あっという間に周れてしまう。
雰囲気的にはタイでもバリでもアジアのいろんな場所にありそうな、観光客向けのこじゃれた小さな店の並ぶ街です。値段も観光地価格。でもかわいい雑貨をみてるだけで気分が上がります。
旧市街は細い道に平屋や2階建ての低い建物が続く。にぎわっているお店もありましたが、思ったより人が少ない印象でした。暑い時間だからかもしれません。
アイス食べました。ココナッツ味。シングルのカップアイスが500円くらいと、高くてびっくり。比較的安いところを探して、ここは約300円。
空に何本か、黒い横線のようなものが写ってるのがわかるでしょうか。あれは凧です。昔インドに行った時も凧あげが大人気でしたが、ここでも、今でも、人気みたい。
結局ですね、たいしてゆっくりもできずに帰る時間になりました。
車に乗り込んでしばらくすると、ドライバーさん「高速を使ってもいいですか?」
高速があったのか?! 行きはわざと時間がかかる道を使ったのか?! あんなに言ったのに!
考えるな……一日が台なしになる……もう過ぎてしまったことだ……
高速から眺める、「鬱蒼とした」ともいえる緑豊かな大地は、それは美しかったのでした。