「クリスチャン・ディオール、 夢のクチュリエ」展を見に、東京都現代美術館へ。

 

もう圧巻。ディオールの夢の世界が広がる、美の殿堂でした。
ドレスはもちろんのこと、空間全体が豪華に創り上げられていて、一瞬で別世界に没入してしまいました。



ディオール本人の作品に加え、歴代のクリエイターの作品もずらっと並び、「ディオールと日本」「ミス・ディオールの部屋」「ディオールのアトリエ」「ディオールの夜会」などなど、いろんなテーマの部屋があり、部屋ごとに違う世界が現れます。おとぎ話のよう。

先日見たドキュメンタリー映画『ディオールと私』のラフ・シモンズの作品もたくさんありました。

 

おかげで、
あー、これ、映画でお針子さんが徹夜して縫ってたドレスだ! 
すごい無茶言ってプリントさせた生地がこれね!
という楽しみも。
映画で見てても美しいですが、実物の美しさ、存在感は凄みがあります。

シモンズやガリアーノ、フェレ、などなど、歴代デザイナーの名前は綺羅星のごとくですが、その裏に、彼らのデザインを具現化し続けたあのお針子さんたちがいるわけですね。

 

 

ディオール本人の作品は、とりわけストレートな美しさを感じました。
サンローランのデザインには、若々しくフレッシュで、春の輝きのようなものを。
そう考えると、それ以降のデザイナーの作品には、ずっと複雑な思考の跡が見えるような気がしてきた。映画の影響かもしれません。

 

それにしても、ディオールのファッションは凄み、重みがあります。身につけたいと憧れるには重すぎる。それでも圧倒的な美は惹きつけられます。

会場は、国際的に活躍する建築家の重松象平という方のデザインだそう。印象的な写真の数々も日本人の高木由利子さんの作品(ポスターの写真も)。現代美術館所蔵の日本人アーティストの作品とのコラボ展示もあり、全体に「ディオールと日本」になっています。
となると、本場パリではどんな世界を味わえたのでしょう。とっても興味がある。


途中、映像に見入ってたこともあり、あっという間に2時間。

休日ということもあり、開館時間の10時にはすでに当日券を求める人の長蛇の列が。予約をお勧めします。

 

「クリスチャン・ディオール、 夢のクチュリエ」

会期:2022年12月21日(水)- 2023年5月28日(日)

会場:東京都現代美術館