クライアントとしての経験のなかで、
コーチングがまったく効かなかった日、
大げさに言えば絶望で終わった日がありました。
ちょうど2年前ってことで思い出しました。
仕事で状況がどんどん悪くなって、とどめのような事態が起き、
頭の中で嵐のように暴風雨が吹き荒れたとき。
自分はどうしたいか? 心を見つめるため、考えるヒントを得るため、
信頼するコーチの20分のショートセッションの機会を利用しました。
いつものようにいろんな発見、ヒントがありました。
でも、終わったとき、ものすごくがっかりしていました。
「ほしかったのは、こんなんじゃない」
同じ時期もうひとり会ってもらった人がいて、
人と話すことで少し気持ちがラクになりはしたけれど、
やっぱり落胆した。
アダムチャン@sametomorrow
後々、2人になにを求めていたのか気がつきました。
彼らがわたしの問題を解決してくれることだったのです。
「それならこうすればいいんだよ」
「あなたにぴったりで給与も高くて明日から働ける仕事を紹介するよ」
みたいなこと。
あるわけない。
相手には魂胆みえみえだったかもしれません。
でも自分では気づいてませんでした。
がっかりして、呆然として、焦って、
それからやっと、自分でなんとかするしかない、と腹をくくった、
というより、諦めました。
諦めて、セッションでコーチと決めた行動を、
淡々とやることにしました。
コーチングはそれから1年くらい中断。
コーチングで無理に前進しようとするより、休養が必要なときもあります。
コーチももうひとりの人も、
へたに慰めたり、自分に依存させたりせず、
でも突き放すでもなく、絶妙な距離感で接してくれたと今わかります。
2人に話を聞いてもらえたから、受けとめてもらえたから、
その後ひとりで向き合うことができた。
ダメダメだったけど、人に助けを求めた自分(そしてその人選)は、よくやった。