ひとの成長を手助けすることに、喜びを感じますか?
サポートした人が成長し、自分を踏み台にして羽ばたいていくのを喜びで見送る人。

ギャラップ社の「ストレングスファインダー(SF)」という強み診断ツールで、「成長促進」という資質をもつ人が、これにあたるそうです。コーチ仲間には多い印象。あるいは、人の気持ちに共感する、「共感性」という資質の高い人。

わたしはどちらも低いです。
分析思考、着想、内省という、戦略的思考と言われる資質が上位を占めます。

好意はあります。この対話が、相手に活力や勇気や楽しさ、喜びを生むものでありたいという願いもある。ですが、頭の方は、数学の問題を解くとかアートを創造するとか、そういう感覚の方がわたしは大きいように感じます。



@jeswin-thomas

そんな人間がコーチを目指して、名乗って、いいのだろうか。自分のためにコーチングをしているということじゃないか。やめた方がいいのだろうか。

先日、コーチングプレイスで開かれたSFの講座で、わたしはそんな疑問をぶつけました。

「実は成長促進が低くて――」

間髪入れず校長の塙英明さんは力強く言い放った。

「結果的に人の役に立てばいいんです!」

そして、

「愛はなくてもいいんです!!」

愛がないとは、まだ告白してない。してないけど、ばれてるようだ。(繰り返しますが、普通に好意はあります!)

気持ちが一瞬でラクになりました。

SFは性格診断ではなく、強み診断。自分のどの強みを使うかの参考にすればいいだけだと言います。わたしの場合は、成長促進や共感性をむりに引っ張り出そうとするより、戦略的思考を活用した方がずっと人の役に立てる、というだけのことでした。
コーチングの道にゴーサインをいただいたようで、体中にエネルギーが湧いてきた瞬間でした。


ふっと、管理職をしていた5年前が蘇ってきました。
「部下から、あなたには愛がないと言われます。そのとおり、愛してません!!」
さてどうしましょう、とコーチに相談した日。

その話はまた今度。