昨日の夢は

早産の赤ちゃんを取り上げる夢だった。

ちょっと前に中期中絶で結構な大きさの赤ちゃんの死産介助したので

その時の記憶が残っていたのかも知れない。



昨日の夜勤で2日ぶりに病院に行った。



早産で出産して赤ちゃんはそのまま小児科に搬送されていたお産があった。

正夢だったのか・・・



と思うと同時に

なぜ早産に至ったかまでを聞いて愕然とした。


2・3日前から夜になると規則的にお腹が痛くなっていたけど

健診の日が近いから様子を見ていたと・・・

お腹が規則的に痛くても電話や昼間の受診行動はしていなかった。


水っぽい帯下と出血があって

帯下より出血が心配で夜中に慌てて来院してたら

赤ちゃんはもうすぐそこにいた。


あっという間に出産


自宅で産んでいたら赤ちゃんはとても危険な状態だっただろう。

(だって結構な早産なんだよ・・・)


休んでいる間に

それ以外にもいろいろあって

産み月なのに里帰りしていなくて

突然破水して

怖くて救急車呼んで

遠く離れた当院までその救急車はやってきた。

(自宅からの足の確保も考えてなかったようで、まだまだ大丈夫だったんだけどね・・・)

その間その地域の救急車は一台不足するんです・・・ガーン

(こんなこと書くと批判ネタかな?でもなんで里帰りしてないの?って思ったもん。)



仕方がないといえばそれまでだろうけど

なんだかやるせない気持ちになってしまう。



知り合いの産婦人科医はお産が大好きな人だった。

でも、大病院で自己管理不足による緊急対応に疲れ果てて

「もう、妊婦を見るのも嫌!」と分娩をやめてしまった。



外来だけでもう妊婦に関わらなくてもいいと

のんびり外来診療だけに携わっていたら

この震災で健診だけでも引き受けて欲しいと依頼があって

健診だけを受け入れるセミオープンをすることになった。



自分がお産を取らないなら

妊婦の体重増加にもニコニコときつい事も言わず

(肥満妊婦は本当に大変なんですあせる

里帰りするから自分にはなにも大変なことないからきつい事指導しなくていいや



なんてことは絶対しない。



自分がセミオープンからやってきた妊婦でどれだけ大変な思いをしたか

どれだけ嫌われても

母子が安全に出産できるよう指導します。


とおっしゃっていた。



被災地では妊婦さん達が健診を受けられず不安に過ごしている。

津波に浸かって、寒さに震え

劣悪な環境の中で妊娠継続している。

頼りになるのは『大丈夫』という自分の勘だけだそうだ。

あとちょっとした変化にも気をつけていると。



以前も書いたと思うが

自分の体に対しての感覚の認知が非常に弱っている。

だから最初に紹介したような事例が本当に増えている。


無事に出産して欲しい。

安心して赤ちゃんをこの世に迎え入れて欲しい。


医療者の指導を「叱られた~」などと言わず聞いて

自分の体と赤ちゃんを守ってください。

お願いします。(切実)