【小冊子が商業出版への最短距離である理由】
・著者本人が「本作り」のプロセスを体験できる。
・それによって、著者の「伝える技術」を自然に高めることができる。
・小冊子は「テストマーケティング」に最適なツール!
・小冊子の読者が「著者を応援するファン」になってくれる。
・自分の提供している商品やサービスを、正しく人に知らせることができる(=マーケティング)
商業出版でベストセラーをねらい、みごと成功させるのは、実はそれなりにハードルが高く、難易度が高いトライアルになります。
創業何十周年、あるいは編集者歴何十年みたいな強者が、実績ある作家と組んで、大量のマーケティング費用をかけてプロモーションをしたとしても、思ったほどの実績があがらないこともあるのが出版という世界のむずかしさ。
それでも「伝えたい」という想いは誰にでもあるものでしょうし、同じ出版するならより高い目標を思い描くのも当然でしょう。ただ、そこに至る道は、「短期間であっという間にできる」ことではないのです。
まずは、「伝えたいという想いを持つ人=著者」が、本を出版するにあたって、表現する技術、伝える技術を高めること。あるいは、読者を発見し、彼らを喜ばせる経験値を積み上げることが大切なのは言うまでもありません。その意味でも「小冊子」作りは、誰でもできて、手間やコストもまりかかからずに、出版によって期待できる「効果」を得る方法として最適なのです。
少し話を変えて、「小冊子」を使ったマーケティング手法で、「商業出版」を成功させた例をご紹介しましょう。
「宝地図」で有名な望月俊孝さん
「ユダヤ人大富豪」をベストセラーにした本田健さん
「コールドリーディング」で一世を風靡した石井 裕之さん
この3人の共通点は、「小冊子」を最初のマーケティングツールとして配布したのがきっかけで、商業出版を成功させたことです。ご存知でしたか?
彼らがどの印刷所と組んでどんな小冊子を作ったか。それをどう自分のサービス等の告知に活かし、それがどういう経緯で商業出版につながったか。僕は時に本人たちに直接インタビューして、いろんな話を聞きました。ここでは長くなるので割愛しますが、おもしろかったのが、最初から小冊子を商業出版につなげようという意思や目的があった訳でもなかった……ということ。
であれば、最初から「商業出版」を意図して小冊子を作り、読者作りや表現技術の向上をめざしたらどうでしょう? 上に名前をあげた三人は、意図せずして成功した訳ですが、おそらく「商業出版をめざした小冊子づくり」であれば、成功の確率はさらに高まるのではないかと思います。
実はもっと有名な作家の例もあります。日本人なら誰もが知っているばかりでなく、世界的にも評価の高い作家、岩手の生んだファンタジーの大御所といえば……
そう、宮沢賢治です。
実は彼も、小冊子として自費出版したのが、世にでた最初の本(出版物)でした。しかも彼の場合は、死後、幾ばくか残った賢次の遺産とともに「遺言」として託された遺族が、「私家本」として世に出したことが始まりでした。当時、本を出すということは、いまでは想像もできないほど大変でお金のかかることでした。でもその膨大な努力なくして、いま世界中で愛読されている「宮沢賢治の世界」は、誰にも知られることがなかったのです。
そう思うと、たとえ私家本、あるいは小冊子であっても、「小さなタネをまくこと」の大切さに気づかされます。
次は現在の「商業出版」が抱える「課題・問題点」をお伝えしましょう。