ユニバーサルデザイン パート2 | Create3

ユニバーサルデザイン パート2

日本人がノーベル賞を独占しています。
日本は物理化学がお家芸だと言われていますが、それにしても凄いことだと思います。
その中で、物理学の南部さん、化学の下村さんはそれぞれアメリカ在住で、
いずれもシカゴ大とボストン大で研究しているそうです。

私が留学していたNY州大にもたくさんの日本人研究生がいました。
日本では研究を続けられない、アメリカのほうが研究の成果が上がると私のような外の風に吹かれたいといった動機とは全く違ったモードの学生、研究員と色々と話したことがあります。
私はユニバーサルデザインに興味がありましたので、そのPhd(向こうでは博士のことをそう呼びます)に会って話したことを今でも覚えています。
彼らは、身障者(特に車椅子を使用している方)を研究室に呼んで、それぞれの寸法体型、動きの範囲などのデータをとっていました。
これまで数百人といった人数を調べ続けてきたそうです。
彼らは身体障害者のアベレージ(平均値)をとっていたのですが、私はそれをやることに関していささか不安を感じました。
不特定多数が使用する公共建築や、一定販売の工業製品のユニバーサルだけにアベレージが必要ならばなんとなく理解は出来るが、究極のユニバーサルはある特定の人用にデザインされたものだと思っていたから、アベレージを使って総論的にデザインをすることに抵抗を感じたからです。
人は皆それぞれ違います。
アベレージでは片付けられない、それぞれの人にカスタマイズされたものでなければならないからです。
結局、その研究室には入りませんでしたが、研究者はそれを未だ続けていることでしょう。
アメリカの合理社会にはそれはとても重要で必要だからです。
ノーベル賞で、そんなことを思い出しました。