ユニバーサルデザイン | Create3

ユニバーサルデザイン

ユニバーサルデザインはいつも意識しています。
ユニバーサルデザインは1980年代後期にアメリカで生まれました。
ノースカロライナ大学のロンメイス教授が始めて提唱しました。
今はもう亡くなっていませんが、現在はエドワードスタインフェルド教授達が引き継いで世界各地に広めています。

ユニバーサルデザインは、日本で言うバリアフリーの根源だと言われます。
アメリカでは、キング牧師が黒人開放運動を行った後、人権運動が盛んになりました。
その流れを受けてADA(Americans with disability act アメリカ障害者法)が制定され、障害者の方々が他の公民権(人種、肌の色、性別、出身国に対する保護)と同じ様に社会的に保護されるようになります。
ADAの序文に何万人という障害者に労働などのマンパワーを無視するとアメリカの損害であると書いてあります。
(つくづくアメリカは合理的社会だなと思ってしまいます。)

ユニバーサルデザインは、その流れに乗ってアメリカ全土に広まりました。

そう考えると、日本のバリアフリーとは社会的バックボーンが違います。
ロンメイス教授は車椅子の生活をされていました。
デザイナー自身が権利主張する攻めのデザインです。
私は健常者ですが、障害者の方がその様に活動することを想像できません。
おそらく並大抵のエネルギーではなかったと思います。
私はそれを知った後、以前までのようにただ器具を設置しただけ、寸法を守っただけの設計の方法を変えました。
なるべく様々な人にとってしっくりくるようなデザインになれるように意識するようになりました。
いつか私も足腰が弱って今より不自由になるでしょう。
その状態が来ることを予想するのは容易いですが、元気な今、不自由のリアリティを想像しながらデザインするのはとても難しいことです。
そんなことをいつも考えながら設計しています。