少し前のお話になりますが、
家族で久々に食事をしました。
大きい方と小さい方って感じのご兄弟。
何かしら熱かったのか
面白い表情のお嬢さん。
私めは40歳を迎えましたので、
『おやじ定食』なるものを始めて注文。
このサイコロステーキには、
深い深い思い出があります。
前職にて現場監督として未熟だった頃です。
お客様のお家を監督させて頂いていたのですが、
私の配慮のなさから、
ご迷惑をおかけし、会社も私も、
お客様からお叱りを頂きました。
中途半端にするなら、
『監督なんかいらん!』
との苦言。
当然ながら社長からも、指導を受けました。
私は社長にお願いして、
お客様のお宅へ向かいました。
そして、色々とお話をお伺いし、
お客様の気持ちに触れ合いました。
その時、
家を建てられるお客様の真剣なお気持ちに
本当の意味で始めて触れたのもかもしれません。
(ここで逃げてはならない)
と、当時の私なりに覚悟を決めて、
お客様と社長にお願いしました。
それから、お客様も会社も、
私に任してくださり、
私なりに一生懸命、仕事をしました。
でも、ずっと嫌われているままだろうな。
という気持ちは拭い去れてませんでした。
お家が完成し、
お引渡しの段取りや残工事で出入りさせて頂いていたある時、
『星川君!ちょっと時間ある?』
と、車に乗せて頂いて
お昼ご飯に連れて行ってくださいました。
そして、
注文してくださったのが
サイコロステーキ定食。
当時の私にはお昼ご飯として、
とても豪華なものでした。
『えっ?なんでですか?』
と意味の分かってない私は、
お客様に尋ねました。
『星川君、あんなキツイ事を言ってしまったけれど、私たちの家に一番、一生懸命やってくれて本当に嬉しかった。せめてものそのお礼よ!』
(あっ..)
っと気付きました。
お客様は、
見てないようで見てくれているんだ。
という事です。
仕事をして、
お客様に感謝される。
本当の意味で始めて教えて頂いたのは、
このサイコロステーキ定食でした。
仕事の本当の意味は、
お客様に喜んで頂く事。
そして、
それが自分の喜びと成長になる事。
好きな仕事を
一生懸命にする事が、
お客様に喜んで頂ける事。
もっともっと仕事をしたい。
お客様に喜ばれるいい家をつくりたい。
これが私の創業の精神です。