こんにちは、神戸です。
先日は、傾聴の学校
リアルセミナーを
開催しました。
80名ほどの方が
参加し、
とんでもないエネルギーが
ここから生まれて
ワクワクしました!
傾聴って、とても奥深くて、
とても美しくて、
とても難解なもの。
少しずつ心の世界が
見えてくるのが
本当に楽しいです。
傾聴とはコミュニケーションの中でも
癒しに特化している
技法及びあり方。
そして、日常的に人と
コミュニケーションをとることは
会話と表現しますよね。
この日常的に行う会話で
躓く人は実はとても多いものです。
それを放棄してしまうと、
コミュニケーション不足になり
人間関係が崩壊してしまいます。
今回はその会話を円滑にしていくための
ヒントをお伝えしますね。
どうか、好きな飲み物を用意して、
リラックスしながら
読み進めてくださいね。
「人ともっと上手く話せたら…」
「雑談が続かなくて、
気まずい空気になるのが怖い」
「頑張って話題をふっても、
どこか表面的な会話になってしまう」
そんな悩み、
抱えていませんか?
実は、心理カウンセラーとして
10年以上お話を聴いていると、
会話への苦手意識や不安を持つ方ほど、
やさしさや誠実さを
大切にしている方が多いと
気づかされます。
でも、だからこそ、
「どうしたらもっと自然に、
心地よく人と話せるの?」
という疑問に
ぶつかることも多いのですよね。
家庭や職場、
あるいは友人同士やパートナーシップ
どんな場所でも、会話は
人間関係の“温度”を温める
大切なエッセンスです。
今日は、そんなあなたに
「会話上手になるための
3つの心理法則」
をお伝えしていきます。
1. なぜ会話は“うまくできない”と感じるのか
さて、「会話上手」と
聞くと、どんな人を
思い浮かべますか?
・いつも話題が豊富で、
相手を笑顔にできる人
・初対面でもすぐに
打ち解けられる人
・沈黙が続いても、
ぜんぜん焦らず
自然体でいられる人…
でも、「あんなふうになれない」と、
落ち込んでしまうことは
ありませんか?
実は、会話が苦手と感じてしまう
背景には、2つの心理的な
ハードルがあることが、
心理学の研究でも
わかっています。
1つは、「自分をよく見せなきゃ」
「失敗したくない」という
自己評価のプレッシャー。
2つめは、「相手からどう
思われているかが気になりすぎる」
対人不安です。
特に真面目な方ほど、
「上手く話さなきゃ」
「相手をがっかりさせたくない」
と思い、余計に
力が入りすぎてしまう。
その結果、言葉がうまく
出てこなくなったり、
ぎこちない空気が
流れてしまったり…。
カウンセリングの現場でも、
「沈黙が怖い」
「何を話したらいいか
わからない」
「つい一方的に話してしまい、
後で後悔する」
といった声を
本当にたくさん
聴いてきました。
でも大丈夫。
会話は“才能”や“話術”だけで
うまくいくものではなく、
むしろ「ちょっとした心理のコツ」
だけでグンと変わるのです。
2. 3つの心理法則で、会話を変える
ここで、会話上手になるための
3つの心理法則を
ご紹介します。
「受容」——まず自分も相手も
“そのまま”受け入れる
「共感」——相手の感情や立場に
“寄り添って”聴く
「自己開示」——自分の気持ちを
“ちょっとだけ”シェアする
「え、それだけ?」と
思うかもしれません。
でも、この3つを意識するだけで、
会話はただの“情報交換”から、
心が温まる“癒し”の場へと
変わります。
しかも、これは一方的な
「話し方テクニック」とは真逆。
あなた自身が
“無理せず心地よく話せる”
ようになる
心理の原則です。
それぞれ、もう少し
やさしく説明していきますね。
3. 今日からできる“3つの心理法則”実践ステップ
1)受容:「どんな自分・相手もOK」にする魔法
まずは「受容」。
これは、「話し方が下手でも、
沈黙があっても、
焦らなくていい」と
自分に許可を出すことから
始まります。
たとえば
「今日は何を話したらいいのかな」
「うまくリアクションできるかな」
と不安になる気持ち。
それすらも
「いまの自分なんだな」と
認めてOKです。
同じように、
会話相手が沈黙していても、
無理に話題をふらなくて
大丈夫。
「いま、この場には
沈黙が流れてるね。
なんか静かで心地いいかも」
と思えるくらいが
ちょうどいいのです。
心理学の論文でも、
「自分や相手の
“いまのありのまま”を
受容できると、
人間関係の安心感が高まる」
と報告されています。
2)共感:言葉よりも“気持ち”に寄り添う
2つめは「共感」。
「うん、うん」
「そうなんだね」
「大変だったね」——
相手の話の内容よりも、
「いま、この人はどんな気持ちで
話しているのかな?」と
意識を向けてみてください。
表情や声のトーン、
間の取り方、
ちょっとした動作などから、
「なんとなく疲れているのかな?」
「本当は寂しいのかも」と、
やさしく“気持ち”を感じ取ること。
そして、
「わかるよ」
「私も似たような気持ちになる時がある」
と、一言添えるだけで、
相手はふっと心を開いてくれます。
アメリカの心理学者
カール・ロジャースも、
「共感的な傾聴が
信頼関係の土台」
と繰り返し述べています。
3)自己開示:ほんの少しだけ「自分」を見せてみる
3つめは「自己開示」です。
これは「いきなり秘密を
全部話す」という意味では
ありません。
たとえば、
「実は私も、
朝はちょっと苦手なんだよね」
とか、
「昨日のドラマ、
ちょっと感動しちゃった」とか——
「あなたの前だから、
ちょっとだけ本音を言うね」
と、“すこし”自分の気持ちを
シェアすること。
この小さな自己開示があると、
不思議と相手も
心を開きやすくなります。
心理学では
「自己開示の返報性」と呼ばれ、
お互いの心の距離が
縮まりやすいとされています。
4. 会話は「話す技術」より「安心の空気感」
ここまでの3つの法則を、
一言でまとめると、
「会話の主役は“話し方”ではなく“安心感”」
です。
相手も自分も、
完璧な受け答えなんて求めていません。
むしろ、安心して“そのまま”の自分で
いられる空気があるからこそ、
会話は続いていきます。
たとえば、お茶を飲みながら
のんびり話すときの、
あの「ちょっと間があっても大丈夫」な感じ。
それこそが、会話上手の
最大の秘訣なんです。
逆に、「上手に話そう」
「沈黙はNG」と思えば思うほど、
ぎこちない空気や緊張が
強まってしまうもの。
まずは「うまく話そうとしなくていい」
と自分に許可を出すところから。
そのやわらかな気持ちが、
きっと相手にも伝わります。
5. あなたの“やさしい会話”が、人と人の心をつなぐ
いかがでしたか?
会話上手になるための心理法則は、
1)受容
2)共感
3)自己開示
という、実はとてもシンプルで
やさしい3つのポイントでした。
「上手く話そう」「完璧にしなきゃ」
と肩に力を入れるよりも、
「そのままの自分でも、きっと大丈夫」
と思える安心感が、
会話の空気をふんわり
温かくしてくれます。
誰かと話すとき、
——ほんの少しだけ相手の気持ちに寄り添い、
——ちょっとだけ自分の気持ちもシェアしてみる。
たったそれだけで、会話はきっとやさしく、
心に残る時間へと変わっていきます。
もし「会話に自信がないな」
と思う日があっても大丈夫。
今日のあなたが、まず
“自分を受け入れること”から
始めてみてください。
きっとその優しさが、じわじわと相手にも伝わって、
あなたの周りに心地よい
人間関係の輪が広がっていくはずです。
人生は、ちょっとした会話から
思いがけない素敵なご縁が
始まることも多いもの。
自分にも相手にも、
やさしく寄り添いながら——
あなたらしい会話の魔法を、
日常の中で楽しんでみてくださいね。
いつも応援しています。
神戸より愛を込めて。
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