いつもありがとうございます、神戸です。

先日、全社会議がありました。

 

講師陣が勢揃い!

エネルギーが爆上がりの日でした。

 

同僚と娘の話をするのですが、

よく会話に出てくるのが

「われわれの娘は恵まれている」という話。

 

たしかに、欲しいものをどうぞどうぞと

買い与えているのもありますが、

なによりも「愛情」を惜しみなく与えているのが

恵まれている感覚があります。

 

でも、実は一番恵まれているのは

我々親の方ではないか?ということ。

 

これも話していたことですが

「自慢できる親」というのは、

娘にまっすぐ愛情を持ちながら

見守っているからこそ起きる現象かなと。

 

もっと自慢できる親になりたい!

そう思うのは誰でも同じなんじゃないかな?

と思って、このテーマで書き出していきましょう。

 

どうか好きな飲み物を用意して、

リラックスしながら読んでみてくださいね。


今日は「子どもが『うちの親、カッコいいんだよ!』

と胸を張って言いたくなるような親になるには

どうしたらいいか?」というテーマ。

 

子どもの頃、自慢できる親を持つ友人を見て、

「いいなぁ」とうらやましく思った経験は

ありませんか?

 

いざ自分が親の立場になると、

仕事・家事・育児…と目の前のタスクに追われ、

理想の姿どころか「毎日精一杯」の状況に

陥りがちですよね。

 

だけど、ほんの少し視点を変えてみるだけで

「子どもが誇りに思える親」に

近づけるかもしれません。

 

この記事では、

私が長年カウンセラーや講師として活動し、

また傾聴の学校を主宰してきた中で見えてきた、

「子どもが自慢したくなる親になる」ためのヒントを

ご紹介します。

 

一生懸命がんばっているあなたにこそ、

読んでほしい内容です。

 

 

  1. 見失ってしまう「親としての理想像」

 

日々の忙しさの中で、

「子どものために良かれと思ってやっているけれど、

実際には息切れしてイライラしてしまう」

 

「こんなはずじゃなかったのに、

子どもにきつい口調で当たってしまう」

 

そんな経験、ないでしょうか?

 

特に現代は、情報社会。

 

テレビやSNSで「理想の子育て論」

「天才児を育てるコツ」などが目につきやすく、

つい周りと比べたり、

過度な期待を自分や子どもに求めてしまいます。


結果として、

・自分が理想の親像に追いつけていない気がする

・子どもに当たってしまい、自己嫌悪になる

・親としての軸を見失い、

「本当にこれでいいの?」と迷ってしまう

 

こうした悪循環が起こると、

「子どもにとって誇れる親になる」ことなど、

とても遠い夢のように感じてしまうかもしれません。

 

でも実際は、

「子どもが自慢したくなる親」って、

どんな成功体験を積んでいる人でも、

何か特別な才能がある人でもないんですよ。

 

むしろもっと身近なところに鍵があるんです。

 

それは

「親自身が自分らしく楽しんでいること」

「子どもをひとりの人間として尊重し、寄り添う姿勢」

です。

 

 

  2. カッコいい親に共通する3つの心の在り方

 

1)自分の人生を楽しんでいる

子どもが「うちの親、なんか楽しそうだな」と感じるとき、

いちばん強く誇りを抱くようです。

 

もちろん、やりたいことがあっても

家事や仕事で忙しい状態の中、

「どうやって楽しめばいいの?」

と思いますよね。

 

実は「大好きなことを見つける努力」は、

どんな小さなことでも構いません。

 

・小さい頃好きだった趣味を復活させてみる

・5分だけでもいいから好きな本やマンガに

没頭してみる

・休憩時間にほんの少しだけ音楽に浸る

 

これだけで「私、ちょっと楽しいかも」という

余白が生まれます。

 

大学の研究でも、

「親自身が日常的にわくわくする時間を確保すると、

家族コミュニケーションが柔軟になり、

子どもの学業成績や精神的安定にも好影響がある」

と報告されています。

 

2)子どもを1人の人間として尊重している

自分が子どもだった頃、

大人から「アンタなんかまだまだ子ども」

と一方的に言われると、

本当に悔しかったり寂しかったりしませんでしたか?

 

だからこそ「対等なパートナー」として

向き合ってくれる親は、ものすごく安心できる存在に

なります。


実際に家庭での会話がスムーズな家庭ほど、

子どもから「うちの親って頼もしいし、優しいんだよ」

と誇らしげに話すケースが多いそうですよ。

 

3)失敗も含めて「人間らしい姿」を見せてくれる

「親は完璧な姿であるべき」と思ってしまうと、

子どもは逆にプレッシャーを感じたり、

距離を感じたりします。

 

家事で失敗しちゃったり、

仕事が思うようにいかなくてへこんだりするのは

普通のこと。

 

そんなときに「今日、こんな失敗しちゃってさ?」

「でもまたがんばろう!」と軽く言える親の姿こそ、

子どもにとって親しみがわき、

自慢したくなる“カッコよさ”になるんです。

 

 

  3. 具体的に「カッコいい親」へ近づく方法

 

ここからは、もう少し踏み込んで「実践ステップ」を

ご紹介しますね。

 

ステップ1:まずは自分が好きなことを書き出す

どんなに忙しくても、

一日5分だけ「自分の好きなものリスト」

を作ってみましょう。

 

甘いお菓子、少し贅沢なコーヒー、

アイドルの音楽、DIY、カラオケ、

散歩…何でも構いません。

 

「好きなものを改めて文字にするだけ」

で脳がポジティブに傾きやすくなります。

 

ステップ2:週に1回だけ「親自身のための時間」を確保する

やりたいことリストの中から、

できそうなことを週に1回のペースで

実践してみるんです。

 

誰かに預けられるなら少しだけ子どもを

預けてみる。

 

難しければ、子どもが寝た後や

朝早く起きて実行してみる。

 

最初は「罪悪感」が湧くかもしれませんが、

親が少しイキイキすると、子どもにも好影響を与えます。

 

ステップ3:子どもに話を聴くスタンスで接してみる

子どもが何かを話し始めたら、

なるべくさえぎらず、

あいづちを打ちながら最後まで聞いてみてください。

 

傾聴を意識すると、

子どもは「私の話って大切にされてるんだ」と感じます。

 

心の中の想いを十分に吐き出せる相手がいると、

人は安心して自分の世界を広げられます。

 

ステップ4:失敗した時こそ「素直に」表現する

たとえば、家事の失敗や仕事でのミスに

くよくよしている様子を、

あえて「やっちゃった…でもまあ、こういう時もあるよね!」

と口にしてみましょう。

 

そうすることで、子どもは「大人だって失敗するんだ」

「乗り越える姿ってカッコいいな」と感じ取ってくれます。

 

ステップ5:家族で「ありがとう」を言い合う

家族間で「ありがとう」を増やすことは、

心理学の視点でも推奨される簡単かつ強力な方法です。

 

感謝を口にする習慣は、家族間の結びつきを深め、

自尊心を高めると示唆されています。

 

子どもも「うちの親はいつもありがとうって言ってくれる」

「やさしいしカッコいいよね」と、

誇らしく思いやすくなるんです。

 

 

  4. 子どもにとってのカッコよさは「憧れ+安心感」

 

「親が頑張ってお金を稼いでいる」

「立派な地位や資格がある」…

 

確かに大人目線から見ればすごいかもしれません。

 

でも、子どもにとって本当に「カッコいい」と感じるのは、

・身近にいる

・自分のことを大切に扱ってくれる

・キラキラ楽しそうに過ごしている


そんな“憧れ”と“安心”を同時に与えてくれる

存在だったりします。

 

何か特別な成功を収める必要はありません。

 

日常をちょっと楽しんでいるだけで

「うちの親なんだかいいよね、好きだな」

と感じさせることは十分可能なんです。

 

 

  いつもいただく受講生からの質問、相談者からの質問に答えておきますね

 

Q1. 「自分も楽しみたいけど、家事やパート、

育児で手が回りません。罪悪感を感じてしまいます

 

A1. まずは「ほんの5分でもOK」と考えてみてください。

忙しい方ほど「楽しむ時間」を後回しにしがち。

 

でも、短時間でも自分を喜ばせる行動をするだけで、

心が軽くなりますし、

子どもへの接し方にやさしさが増すんです。

 

自分をいたわることが、結果として

子どもの安定に繋がりますよ。

 

Q2. 「私は50代。子どもは中高生なのに、

一緒にいてもLINEばかりで会話がないんです。

いまさらコミュニケーションを変えるのは

難しいでしょうか?」

 

A2. たとえ思春期でも、

親が楽しそうにしている姿を見ると、

少しずつ興味を持ち始めるものですよ。

 

急にべったり会話を増やすのは難しいかもしれませんが、

「親が何か面白そうなことを始めたらしい」

と気配を感じるだけでも、

子どもの心には変化が出てきます。

 

焦らず、まずはあなた自身の

“小さな楽しみ”を始めてみてくださいね。

 

Q3. 「子どもを尊重しようと思うと、

甘やかしすぎにならないか心配です。

どこまでが尊重で、どこからが甘やかしか分からなくて

 

A3. “尊重”は「相手を一人の人間として認めること」です。

“甘やかし”は「相手の欲求を全て無条件に

叶えてあげること」と違います。

 

どうしても線引きが難しいときは、

「子どもの思い・声を聴いて、

そのうえで何を優先すればいいか家族で話し合う」

姿勢が大事です。

 

お互いが納得できるラインを見つけるプロセスこそ、

「対等な人間関係」の育みにつながりますよ。

 

 

  5. 子どもが心から「私の親、カッコいいんだよ」と言いたくなる未来へ

 

何か特別な称号や大きな成功だけが、

子どもが自慢したくなる“カッコよさ”を

生むわけではありません。

 

むしろ子どもが見ているのは、親の“ふだんの姿”です。

・小さな楽しみを見つけて、ワクワクしている姿

・子どもを1人の人間として尊重し、

話を聴こうとしてくれる姿

・失敗しても素直に認めながら

再チャレンジしようとする姿

 

こうした姿を日常で積み重ねることが、

まさしく「うちの親、なんだか頼りになるし面白い!」

「自慢したい!」につながるんですよ。

 

だから、どうか「子どものために」とがんばりすぎるより、

まずはあなた自身が心を満たす時間を

もってみてください。

 

ほんの少し余裕ができれば、

子どもへの接し方も自然にやさしくなり、

コミュニケーションの質が変わります。

 

そして、その親子の姿こそ、

実は周りの大人たちも見習いたくなるほど

“カッコいい”ものなんです。

 

一生懸命がんばるあなたのままでOK。

 

ただ、少しばかり楽しむ心を忘れずに、

子どもと一緒に笑い合える日々を

重ねていきましょう。


あなたが子どもの笑顔とともに、

心から「私自身の人生ってちょっといいかも」

と思える瞬間が増えますように。

 

最後まで読んでくださってありがとうございました。

 

小さな一歩からでも大丈夫。

今日からぜひ実践してみてくださいね。

 

神戸より愛を込めて

 

 

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本日もお読みいただき

ありがとうございました。

 

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