こんばんは、
いつもありがとうございます。
神戸です。

1万時間以上カウンセリングを
行ってみて思うことがあります。

それは、カウンセリングには
必勝法がないということ。

誰一人として同じ人はいません。
同じ悩みもありません。

毎回新しい発見があり、
相談者の価値観に感動できるのが
カウンセラーの醍醐味だと
思っています。

ただ、カウンセラーを始めようと
される方の中には、

いろいろな価値観に触れるので、
カウンセラーは難しいなと
思う方もいます。

 

  1. 相談者のことを苦手だと思うとしたら

 

 

カウンセリングをしていると、
「この人は苦手だな」
そう思うような人に
遭遇することもあるかもしれません。

苦手な人とはどのような人ですか?

・怒っている人
・むすっとしている人
・ずっと泣いている人

などでしょうか。

その苦手だな……という思いは、
本当に相談者に対してでしょうか。

カウンセリングで30分や1時間
お話しただけでは、
その人のことはわかりません。

それにもかかわらず、
苦手だな……と思うのは、実は、
自分の感覚や価値観をあてはめているから。
 

 

  2. カウンセラーが自分の過去を重ね合わせている

カウンセリングで、
カウンセラーが相談者に
自分の過去を重ねあわせて、
自分の価値観でみている状態を
逆転移といいます。

特に相談者が過去の自分と
同じような境遇だったり、
カウンセラーが過去に克服した悩みを
相談者が持っている場合、
この逆転移がおこりやすくなります。

相談者の話をきいて、
カウンセラーの中で、
おそれ・つらさ・悲しみを感じているのは、
逆転移が起こっているから。

カウンセラーがこの逆転移状態になっていると、
相談者の話を中庸な心で傾聴できず、
カウンセラーって難しいなと
思う原因にもなります。

 

  3. 相談者もカウンセラーに過去の誰かを重ねている

相談者が、過去の誰かを投影して
カウンセラーを見る状況もあります。

これは、転移と呼ばれる状態。

例えば、相談者が父親を怖いと
思っている場合。

父親=こわい。
この思いだけではなく、
父親=男性=こわいと、なっている
ことがあります。

父親がこわい。
父親は男性だから、男性がこわいと
なっているのです。

無意識のうちにこの構図が
成り立っているので、
本人は気がついていません。

ただ、男性がこわいなと
本能的に思っているので、
カウンセラーが男性だったら、
その人からは何もされていなくても、
「こわい」と思っています。

カウンセリングに来たのに、
カウンセラーがこわいと思い、
怒ったり、冷たく接したり
するのです。

なぜかカウンセリングで
相談者が突然怒りだした…。

そんような時は、
カウンセラーに誰かを投影して、
その人に対して怒っているのです。

びっくりするかもしれませんが
「自分ではなく、自分の後ろに見える
 誰かに対しての感情なんだ」

そう思えると、心が見えてきて、
カウンセラーはとても楽しい職業に
なりますよ。

続きはまた今度紹介しますね。

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

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