私たちは、質問されたら答えを探します。


問題があったら解決策を探そうとする
習性があります。


それは、危険を回避しようとする
人間の本能とも言えます。


カウンセリングで、悩みについてきいていると、
言葉に反応しがちです。

 

  1.カウンセリングで聞くのは言葉ではない?

 

 

例えば
「たばこをやめたいと思っています。
 でもやめられないのです。
 どうしたらいいでしょうか?」

 

このような悩みを聞いた時、
あなたはどう思いますか?


たばこのやめ方を考えませんか?

 

・たばこを吸いたくなったら10分待つと
 吸いたい気持ちがおさまる
・人に「私は禁煙します」と

 宣言するといい
・禁煙するメリットを

 書き出してみるといい

 

など、一般的に言われている方法を
伝えたくなるかもしれません。


あるいは、禁煙した経験がある人なら、
自分の体験を語りたくなる

かもしれません。

 

相談者はカウンセリングにくる前に、
いろいろと試してみて、
それでもやめられなかったから
カウンセリングに来た、
このような方が多いです。

 

一般的な方法を伝えても、
「もうそれは試しました」
と言われることも多いです。

 

  2.カウンセリングで聞くのは何?

 

 

カウンセリングで相談者に聞くのは言葉ではなく

感情です。


たばこをやめたい場合
・たばこを吸うとどのような感情に
 なるのか
・たばこをやめられたらどんな気持ちに
 なると思うか
・たばこを吸うことにどのような感情を
 込めているのか

など。

 

感情の中に、

無意識にやってしまうことの
理由をつきとめるカギがあります。

 

例えば、たばこを吸うことに
罪悪感がある一方で、
やめることにも抵抗が

ある人がいました。

 

話を聞いてみると


「ヘビースモーカーの父親が

 嫌いだった。
 怖い父親とヘビースモーカーの

 イメージが一緒になっていて、

 自分も怖い父親のように
 なるのではないかと恐怖に思っている。

 
 その一方で、父親と同じように

 たばこを吸うことで

 認められるのではという
 思いがあり、たばこを吸い続けている」


ということがわかったのです。

 

ほかの、たばこをやめたいと

思いつつも、なぜかやめられない人の

話をきてみても

「過去に見たドラマの主人公が

 たばこを吸っていて、
 かっこよかった。

 
 たばこ=かっこいいという

 イメージがあるので、
 無意識に吸ってしまう。」

過去を思い出し、自分の感情が

腑に落ちた人もいました。

 

湧き上がってくる感情を

ひもといていくことで、
価値観が見えてきます。

 

  3.価値観がわかれば選択ができる

 

 

たとえば、たばこに関する価値観が、
かっこいいなら、

かっこよさを求めて
無意識に吸っているのかも

しれません。

 

その価値観に気がついたら、
そのまま吸い続けるのか、
減らすのかの選択ができます。

 

以前は喫煙はかっこいいと

思っていたけれど、
今はそう思っていない。

 

そう気づいたら、

喫煙量も減っていくことでしょう。

 

「たばこをやめたい」という

悩みの主訴に
直接対処するのではなく、
その根本原因をさぐり、認めることで、
自然な流れで悩みが

解決していくことでしょう。

 

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

 

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