カウンセリングで、
相談内容を決めるのは相談者です。
人間関係の悩みなのか、
お金の悩みなのか、
健康の悩みなのかなど。
しかし、そのテーマのどの部分を
話していただくのかの方向性を決めるのは
カウンセラーです。
1.聞こうとすることしか話せない
「私、朝なかなか起きられなくて、
いつもギリギリになってしまいます。
もっと早く起きようと思っているのに、
できないのです。
どうしたらいいでしょうか?」
このような相談をされたら
どうしますか?
・夜更かししているから
起きられないのでは?
・目覚まし時計を何個もかけたら
起きられるかも
・今日は会社だという緊張感が
足りないのでは?
例えば、カウンセラーが
このように思っていたら、
カウンセリングの話の中心は、
「どうやったら早く起きられるのか」
になってしまいます。
カウンセラーの心は相談者に
伝わります。
ある意味、相談者は、
カウンセラーが聞きたいこと、
カウンセラーが喜ぶことを
話してしまうのです。
カウンセリングは、
カウンセラーが思っている方向に
進んでいきます。
2.なぐさめは否定に通じる
「朝起きられないなんて、
社会人失格だと思います」
そう言って、目の前の相談者が反省して
しょげていたら、ついつい
「社会人失格なんて、
そんなことはありません。
あなたは頑張っているではないですか」
と言いたくなってしまうかも
しれません。
しかし、なぐさめの言葉
「そんなことないよ」は
裏を返せば、
否定の言葉です。
相談者は、今の状態は良くないんだと
自己否定の思いを持ってしまうかも
しれません。
カウンセリングでは、
なぐさめるのではなく、
そのまま、ありのままで素晴らしいという
愛の態度で見守っていきます。
3.発せられる言葉が悩みのすべてではない
最初に発せられた相談内容が、
悩みのすべてではないことが
ほとんどです。
「朝起きられない」ということを
悩んでいるのは事実ですが、
それだけではないのです。
なぜ、朝起きられないのだろうか。
なぜ、朝起きられない事を
悩んでいるのだろうか。
そう思いながら話を聞いていくと、
実は朝起きられないことが
悩みではなく、
周りの人にかまってほしいとか、
病気になればみんなに
関心を持ってもらえると
思っているなど、
表に出てきていなかった感情が
見えてきます。
相談者の言葉だけで判断せず、
相談者は悩みの根本原因も
解決方法も知っている。
そう思いながら関心を持って
いろいろな角度で話をきき、
感情を聞いていくと、
悩みの根本原因につながる
ヒントが見えてきます。
本日もお読みいただき
ありがとうございました。
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