カウンセリングでは、
普段話題にしないような深い悩みを
話していただきます。

 

初めて会ったカウンセラーに、
悩みの深い部分まで話せるかどうかは、
相互の信頼関係によります。

 

  1.人は相手を信用できるかをどう判断する?

 

 

ニューヨーク大学の

ジョナサン・フリーマン氏が
私たちの脳が、見知らぬ他人を

信頼するかどうかを
どのくらいの時間で、

どのように決めているのかの
調査しました。

 

まず、被験者にさまざまな表情の顔を見せて、
その顔が信用できそうか

評価してもらいました。

 

その結果、

例えば眉間にシワを寄せ、
頬骨が低い人は

信用がおけないというように、


信用性を評価する上で、
顔の傾向がいくつかあることが

判明しました。

 

次に、先程の被験者とは

違うグループに、
目の前でさまざまな顔が

点滅する画面を見てもらい、
MRIで脳の活動をスキャンしました。


顔の画像は一瞬で変わるので、
目は画像を見ていても、
被験者自身には顔を見ていているという

認識はありません。

 

それでも、脳の扁桃体

(恐怖などの感情を処理する部分)は、
信用できる、できないに対して、

それぞれ違う反応を示していました。

 

つまり、私たちは、

他人の顔の表情を一瞬見ただけで、
無意識のうちに信頼度を判断している
のです。

 

  2.ラポール作りは挨拶の前で終わっている

 

 

先程の調査結果から、
相談者とのラポール(相互の信頼関係)作りは、
最初の顔の表情や態度で

決まってしまうと言えます。

 

よりよいカウンセリングを行うためには、
カウンセリング前の準備がとても大切です。

 

カウンセリングの前に
・アンケートを送る
・メールを送る
・電話をしてプチカウンセリングをする
・事前にカウンセラーの心を整えておく
・もらったアンケートを確認して相談者のことを
 知っておく
・SNSなどで相談者のことを知っておく

 

など、相談者と会う前に、

カウンセラーの心を整え、
相談者に興味を持つことが

より良いラポール作りに
役立ちます。

 

そして、相談者以上に相談者の未来を信じて、
相談者を信頼することです。

 

  3.相談者に挨拶するときの表情は?

 

 

最初の表情は、まじめすぎる表情ではなく、
少し笑顔が良いです。


悩み事の相談なのに、笑顔というのは
変に思うかもしれません。

 

話している時の自分の表情は

見えません。


自分自身としては、

ただまじめに話している
だけのつもりでも、
相手から見たら、眉間にしわをよせて
怒っているように見えることもあります。

 

自分が話している様子を
録画して見てみるといいでしょう。

 

動画を見てみると、
自分が親しみやすい表情で

話しているのか、
こわそうなのか、

不安そうなのかなど、
客観的に見られます。

 

親しみやすい表情で話せるように、

気を配りましょう。

 

・最初のラポール作りで、相談者とどれだけ
 信頼関係が築けたのか。
・カウンセリングで、

 どれだけ信頼関係が築けたのか

 

この2つがカウンセリングの質を

左右する要因です。


カウンセリングの場は、

何を話しても大丈夫だと
相談者に心から信頼していただけたら、
心の扉が開き、少しずつ悩みの根本原因を
さぐっていけることでしょう。

 

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

 

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