初回のカウンセリングから、
相談者の方に悩んでいる心の中を
詳しく話していただけるかどうかは、
どれだけ信頼していただけたかに
よります。
では、どうやって信頼していただけば
良いのでしょうか。
1.信頼関係を築く最初の雑談
初めて会った時は、挨拶をしたあとに、
打ち解けるために、
雑談をすることでしょう。
雑談で話すことは、
住んでいるところの話
などが多いです。
どのような雑談をするにしても、
大切なのは相手に興味を持つこと。
住んでいるところを話題にするとしても、
相手に興味を持っているかどうかで
質問の声色がかわります。
事務的に質問したとしたら、
その心が相手に伝わり、
信頼していただくために
雑談をしているのに、
それとは真逆の結果になってしまいます。
2.カウンセリングは第4話目からスタート
ドラマや小説ならば、
時系列の古い順から、
第一話、第二話というように順番に
話が展開していきます。
カウンセリングの場合は、悩みを時系列では
聞けません。
過去をとばして、現在の悩みから始まります。
悩んでいるのが
今の人間関係の悩みだったとしても、
その原因は過去の幼少期にあることが多いのです。
悩みの話を聞いていて、
幼い頃の親子関係の中に原因があるのだろうと
予測がついたとしても、
いきなりその幼い頃の話を聞くことはできません。
時系列をさかのぼって話を聞くには、
信頼関係の深さが必要です。
無意識のうちに、
この人にはここまで話そうという段階が
決められています。
心に鍵がかかっていると言っても
いいかもしれません。
その鍵は、
「この人に何を話しても傷つけられることはない。
安心して話して大丈夫だ」と思ってもらえることで
開いてきます。
3.心の鍵を開くには・・・
「この人に何を話しても
傷つけられることはない。
安心して話して大丈夫だ」
と認識していただくには、
今現在の悩み事を聞き切ることです。
会社の人間関係に悩んでいて・・・
そう言われたら、
・悩みの相手はどんな人なのか
・周りの状況はどんななのか
・どのような感情を持っているのか
・どのくらいの頻度で悩んでいるのか
・同じような悩みを持っている人はいるのか
など、悩みの状態を詳しく把握する
横の質問をしながら、
悩みの内容をききます。
カウンセリングは、
安全に自己表現できる場だと
認識していただたら、
心の扉の鍵が開いていきます。
少しずつ時系列を過去に戻していけます。
悩みを把握する横の質問で
信頼残高をためて、
時系列を過去にさかのぼっていく
縦の質問で信頼残高を
使うイメージです。
いきなり悩みの種だと考えられる、
幼い頃の両親のことを
聞いたとしたら、
信頼残高がゼロになって
心を傷つけてしまいます。
1度のカウンセリングで
結果を出そうとあせらずに、
傷つけないように、
心を優しくあつかいましょう。
少しずつ相談者も気づいていなかった
悩みの根本原因が
見えてくることでしょう。
本日もお読みいただき
ありがとうございました。
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