カウンセリングでは、

相談者の方の悩み事を
言葉にして話していただきます。


でも、聞きたいのは

言葉だけではありません。

 

  1.言葉で表現される悩みとは

 

 

「私、このようなことで悩んでいるのです」
と言葉で表現される悩みは、

表層の悩みです。


顕在意識が把握している

領域ともいえます。


言葉ですらすらと表現できる

悩みだけを解決しても、
悩みが発生する大元はそのままです。

 

悩みが一旦解決したとしても、
同じような状況を引き寄せて、
また同じような悩みが

発生することでしょう。

 

こわい上司が嫌で転職したのに、
転職先にはもっと怖い上司がいた。


パートナーシップがうまくいかなくて

離婚したのに、
次に出会ったパートナーも同じように
自分を愛してくれない人だった。

など。

 

  2.カウンセリングで聞いていることとは

 

 

カウンセリングで傾聴しているのは、
言葉だけではなく感情です。

 

「上司が私だけを的にして怒るのです。
 私は一生懸命仕事をしているのに
 まったく評価してくれません」

 

例えばこのような悩みを聞いた時に

カウンセラーが
「ひどい上司ですね。
 そんな上司がいる会社はやめた方がいい」
とか

 

「その上司よりも上の立場の人に

 うったえた方がいい」
など、解決法を言いたくなるかもしれません。

 

表面的な悩みだけを見て、
一緒に悪口を言ったり、
解決方法を考えても、

根本解決にはなりません。

 

知りたいのは、

その悩みのタネになっている上司のことを
相談者がどう思っているのか。

 

嫌いなのか、怖いのか、

その他の感情なのか。


そして、なぜそのような感情を

持つようになったのかです。

 

同じ物事でも、

いだく感情は人によって異なります。


「相談者の感情はカウンセラーにはわからない」
という前提で、

相談者の感情を予想せず、聞きます。

 

  3.解明したいのは、なぜその感情を持ったのか

 

 

カウンセリングで探していくのは、
「なぜその感情を持ったのか」です。

 

それを解明するために、
カウンセリングの話題の時間軸を

過去に戻します。


それは、価値観が形成されたのが

過去の経験からだから。

 

幼い頃の両親とのかかわりや

周りの人とのかかわり、
友達とのかかわりの中に、
価値観が形成されたエピソードが

ちりばめられています。

 

それを思い出していただくのです。

 

突然、価値観が形成された経緯が腑に落ちて
「怖い上司がいなくなれば、
 人生うまくいくと思っていたけれど、
 上司がしかりたくなるように

 立ち回っていたのは
 私かもしれません」
と気づいた方がいました。

 

「幼い頃親からしかられてばかりで、
 しかられるのが愛情だと

 勘違いしていたんだ」
と気づいたとの事。

 

悩みの根本原因や解決方法を

知っているのは、
相談者ご本人だけです。


カウンセラーは、相談者が安心して
自分の心を表現できる環境を整え、
思考のじゃまをせず、
傾聴しながら見守っていくだけです。

 

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

 

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