「傾聴」とは相手の立場になって、

共感しながら聞くことです。
では、傾聴で聞くものとは何でしょうか?

 

  1.傾聴とはただ聞いていればいい?

 

 

傾聴というと、

相手の言葉をよく聞けばいい、
そう思うかもしれません。

 

うなずきながら、伝え返しをしながら、
時に要約しながら聞く。


キーワードをメモして、

言葉をすべて聞き切る。

 

そんなイメージではないでしょうか?

 

相談者の言葉を聞くのは

もちろん大切です。


ですが、相談者が語る悩みの事象の中には、
悩みの根本解決のヒントはありません。

 

悩みの事象を聞き切った後に、
さらに聞いて欲しいことがあります。

 

  2.傾聴で聞きたいのは、悩みの内容だけではなく

 

 

「大人ですね」という表現は
どのような時に使いますか?

 

何があっても感情を表に出さず、
平静でいる人のことを

「大人ですね」と表現しませんか?

 

大人になると、多かれ少なかれ

感情を表に出さなくなります。

 

実は、その感情にこそ、

悩みを解決するヒントがあるのです。


悩みの内容を聞き切ったあとは、
その時の感情をきいてみましょう。

 

・くやしかった
・悲しかった
・怒りを感じた
・イライラした
など。

 

相談者の悩みの話を聞いていると、
カウンセラーの心に

沸き立ってくる感情があります。


きっと相談者も同じように

感じているに違いない
と思いがちですが、

感じ方は人それぞれ。

 

同じ感情ではないことも多いです。

 

「その時、どう思ったのですか?」

感情をあえて聞きます。


その感じ方に、相談者が持っている
価値観のヒントがあります。

 

  3.普段気に留めていない感情に気づきがある

 

 

悩みは、自分を否定していることで
悩みになっていることも多いです。

 

悩んでいる自分を否定して、
そのことだけを見ています。

 

あらためて

「その時、どう思ったのですか?」
と聞かれることで

新しい視点が生まれます。

 

だんだんと悩みの全体を客観的に
見る目が養われていきます。

 

悩みの事象ばかりを見ていた視点を、
感情に移し、同じような感情を持った
過去の経験にずらしていきます。

 

「どうして、そんなふうに

 考えるようになったのだろうか?」

 

そう質問しながら

日々を過ごすようになると、
ある時、あっ、あの経験から
今の価値観が生まれたんだと
腑に落ちることがあります。

 

悩みの根本原因に気がつくと、
同じような事象が起きても、
「過去の経験からそう感じているんだね」
と気づきます。


同じように悩むのか、

悩むのをやめるのかの
選択ができるようになっていきます。

 

悩みをコントロールができるように
なっていくことでしょう。

 

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

 

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