傾聴はカウンセリングの基本です。


では、何のために

傾聴するのでしょうか?

 

相談者に悩み事について

話してもらうため
というのはもちろんですが、
それ以上に大切なことがあります。

 

  1.心には階層がある

 

カウンセリングで最初に話していただく悩みは、
表面的な悩みです。
・職場の同僚との人間関係
・上司との人間関係
・パートナーとの人間関係
など。

 

この表面的な悩みは解決しても、
同じような場面に遭遇したら、
また同じような悩みが発生します。

 

・怖い上司がいるから転職したのに
 転職先にも同じような怖い上司がいた
・暴力的なパートナーと
 やっと別れられたと思ったのに、
 次に付き合った人も暴力的な人だった

 

このようなことが起こるのは、
悩みの根本原因が

解決されていないから。

 

悩みの根本原因は本人も

認識していないところに
あるのです。

 

心には階層があります。
初めて会ったばかりの人に話せるのは、
表面的な悩みのみ。

 

何段階かある心の階層の一番手前だけが
開いています。

 

そして、表面的な悩みを話しながら、
もっと深い話をしてもいいのだろうか?
と無意識に様子をうかがっています。

 

信頼できる人だと認識すると、
心の扉が開き、次の階層が

あらわれるのです。

 

  2.傾聴は悩みの内容を聞くためだけではない

 

 

相手の話をさえぎらず、否定せず、
すべてを受け入れて聞く傾聴。

 

うなずきながら、

伝え返しをしながら聞いていきます。


傾聴するのは、

悩みの内容を話しやすくするため
だけではありません。

 

相談者が、無意識に
「このカウンセラーは

   信頼しても大丈夫なんだ」
と思える態度が傾聴です。

 

このカウンセラーなら

自分の悩みを聞いてくれる。
何を話しても大丈夫。


そんな圧倒的な安心安全を感じたとき、
相談者の心の扉が開いていきます。

 

次の心の階層があらわれて、

1段深い話が聞けます。

 

それは、幼い頃の話

かもしれません。


幼い頃に友だちにいじめられた。
幼い頃に大好きだった

祖母が亡くなった。


など、普段人には話さない

過去の話の扉が
開いていきます。

 

傾聴はスキルではなくあり方です。


傾聴の態度が、相談者との
信頼関係を築いていきます。

 

相談者に興味を持ち、
否定せず、すべてを受け入れ見守る心。


この心を持って話を聞くことで、
自然に傾聴の態度になっていきます。

 

相談者との信頼関係が深まるにつれ、
いくつもの心の扉が開き、
深い階層にある悩みの根本原因が
見えてくることでしょう。

 

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

 

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