ある日のお茶会で、
カウンセラー養成講座の受講生から
質問をいただきました。

 

「カウンセリングするのが難しい方が

 きたときに、どう対処したら

 いいのでしょうか?」

 

  1.カウンセリングをお断りする方とは

 

 

すべての人にカウンセリング

できるわけでは
ありません。


私は、カウンセリングを

お断りする人を決めています。


それは、お医者様にかかっている方、
服薬されている方です。

 

精神科の薬には、脳のシナプスの反応を
遅くする作用があるものもあります。

 

この薬を服薬されている場合、
過去の記憶を思い出そうとしても

思い出しにくい、
あるいは、記憶と記憶を

結びつけようとしても、
結びつけにくいことがあります。

 

カウンセラーの質問に答えようとしても、
わからないのです。

 

無理に答えようとして、
薬でおさえている症状を悪化させる
懸念もあります。

 

症状を悪化させたとしたら、

取り返しがつきません。

 

そして、お医者様には、

治療計画があります。


カウンセリングで、

お医者様の治療計画を
邪魔したくないという思いもあります。

 

このため、すでに病院で

治療されている方の
カウンセリングはお断りしています。

 

  2.カウンセリングが難しいなと思う時は・・・・

 

 

あなたが、

この方をカウンセリングするのは
難しいなと思うのは

どのような時でしょうか?

 

例えば
「今日のご相談は何でしょうか?」

と聞いても沈黙のまま。


あるいは、泣き出したまま泣き止まない。


このような方がカウンセリングに

来たらどうしますか?

 

難しいなと思うかもしれません。


この「難しいな」という感情は

誰のもの?


お客様?カウンセラー?

 

実は、カウンセラーの感情です。


・相談者が何もしゃべらないとどう困る?
・相談者が泣いたままだとどう困る?

 

そう自分に問いかけてみると、
「この方へのカウンセリングは難しい」
と思った本当の理由が掘り起こせます。

 

  3.カウンセリングしながら、カウンセラーも成長している

 

 

カウンセリングの内容は

ひとそれぞれ。


同じ相談者であっても、

話す内容は毎回違います。


カウンセラーの気づきのポイントも

毎回異なります。

 

・急にアドバイスを求められて、

 解決しなくてはとあせった。
・沈黙が怖くて、思わず自分の体験を

 話してしまった。
・泣いている人を見たら、

 なんとかしなくてはとソワソワした。


など。

カウンセリングでは、

普段の生活ではわからない
自分の反応に気づくことも多いです。

 

カウンセリングで、

相談者の話をきいて、
感情がわいてきたり、

反応しそうになった時は、
その場では、自分の感情を

そっとわきに置いて
傾聴します。

 

カウンセリングが終わったあとに、
自分の感情を思い出します。

 

「沈黙されるとあせるんだ」
「どうしてあせるのだろうか?」


「嫌われたのかなと思っているのかも」


「相手にどんな風に

 思われているのかが気になる」


「1回のカウンセリングで

 目に見える成果が欲しいと

 あせってしまうのかも」

 

など、自分の心と向き合っていきます。

 

この場面では、

この反応というパターンがわかると、
カウンセラー自身が、

自分のことを客観的に
見られて、

この人のカウンセリングは難しい
と思う機会が減っていくことでしょう。

 

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

 

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