カウンセリングをしていると、
もらい泣きして相談者よりも
泣いてしまいます。
重い話を聞くと、
カウンセリングが終わった後も
心が落ち込んでしまいます。
どうしたらいいでしょうか?
このような相談を受けました。
1.それは共感?同調?
カウンセリングでは、
悩み事をお伺いします。
涙がでてくるほど
感情をゆさぶられることもあります。
通常カウンセリングでは、
相談者の話を傾聴して、
共感しながら進めていきます。
共感とは、他者の気持ちを
本心から理解して
共有しようとすること。
相談者と同じ気持ちになること
ではありません。
相談者の話をきいて泣いてしまう、
落ち込んでしまうというのは、
あなたがその感情を選択したから。
相談者の気持ちに自分の言動を
合わせる同調になっています。
同調になった背景には、
カウンセラーの過去の経験と
相談者からきいた話が
むすびついたことがあります。
カウンセラーは、
相談者の話をきいて、
同じ感情を選んだのではありません。
相談者の話をきいて、
自分のことを思い出し、
その感情を選んだのです。
2.感情にのまれる前に気づいて欲しいこと
相談者の話をきいて、
相談者と同じように、
あるいはそれ以上に泣いたり
悲しんだり怒ったりすることも
あることでしょう。
ただ、強い感情に支配される前に
気がついてほしいことがあります。
それは、身体感覚です。
・胸がしめつけられるように痛い
・心に鉛がつまっているかのように重い
・血が沸騰するかのような、
わきあがってくる何か
など。
強い感情は、身体感覚にあらわれます。
いつもとは違う感覚です。
この感覚がわかると、
感情に支配される前に気がつけます。
例えば、今、強い悲しみを感じている。
だから、この悲しみを一旦
脇に置いておこう。
そう思えることで、
相談者の悩みを客観的に傾聴し
見守る態度に戻れるのです。
3.心の境界線を意識する
人は、他人から影響を受けます。
相談者の話をきいたら、
カウンセラーは影響を受けます。
そのままにしておいたら、
相談者に同調し、
感情がたかぶって
カウンセリングにならないかもしれません。
相談者の話をきいて、
カウンセラーの心が動いたら
・これは事実なのか感情なのか
・この感情は相談者のものなのか、
自分のものなのか
・自分は今、中庸な心で
カウンセリングできているのか
これを意識していきましょう。
相談者と自分を分離し、
心の境界線を意識することで、
常に客観的な視点を持って
接することができることでしょう。
本日もお読みいただき
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