先日のカウンセリングの受講生との
オンラインお茶会で質問をいただきました。
カウンセリング中に気をつけていることはありますか?
1. カウンセリングの時に気をつけていること2つ
カウンセラーとしてカウンセリングをする際に
気をつけていることはいくつかありますが、
特に気をつけていることは2つです。
・アドバイスをしないこと
・その質問は、カウンセラーの欲なのか
愛なのかを考えること
悩みをきいていると、その悩みを
解決できるようにしてあげたい。
そう思ってしまい、
アドバイスをしたくなる
ことがあります。
例えば、
「会社で上司からいじめられている」
ときいたら、
「転職した方がいいのでは?」
と言いたくなるなど。
相談者はアドバイスをきいて、
カウンセリングの場では
「いいことを聞きました。
ありがとうございます」
と言うかもしれません。
でも、その通りにやらない人が
ほとんどです。
悩んでいる自分はダメなんだと
落ち込むこともあります。
仮にアドバイス通りにやって
問題が起きたとしても、
カウンセラーは責任が持てません。
また、アドバイスをすることで、
毎回、カウンセラーに指示を
もらわなければ動けない
依存をうむ可能性もあります。
カウンセリングでアドバイスを
しないように、
カウンセリングの説明書きには、
「このカウンセリングは何か解決方法を
教える場ではありません」と
書いておきます。
そして、カウンセリングが始まる前に、
アドバイスをするのではなく、
傾聴すると再度自分に確認をします。
2. その質問は誰のため?
その質問は誰のためのものでしょうか?
たとえば、このような相談を
受けたことがあります。
「安全な投資先を1つ見つけたけれど、
あと2つか3つ安全な投資先を
見つけた方がいいのではないかと思う」
という悩み。
「安全な投資先を見つけました」
この言葉をきいたら
「ところで、その投資先ってどこですか?」
と聞きたくなるかもしれません。
この質問は、カウンセラーの欲。
カウンセリングとは関係ありません。
そして、
「あと2〜3箇所の安全な投資先を
見つけた方がいいでしょうか?」
という悩みも、それだけを聞いたら、
カウンセリングで相談する内容では
なさそうです。
そこをあえてカウンセリングに来たということは、
「何か聞いて欲しいことがある」ということ。
・お金について何か不安があるのですか?
・あとどのくらいで会社を
定年退職されるのですか?
・仕事をしていたら、経済的には安心ですか?
・お金が少なくなるとどうなると思いますか?
・お金へのイメージは?
など、相談者の感情に触れる質問をします。
3. 心に愛のバロメーターを持つ