あるとき、カウンセラー養成講座の受講生の方から
相談を受けました。

 

自分自身が解決できていない悩みを相談されて、
とまどいました。


自分自身が解決できていない問題は
カウンセリングできないのでしょうか。

 

  1.その悩みは自分と一緒?

 

 

例えば

 

私は、仕事人間で、

時間を忘れて仕事をしてしまいます。


家族との時間もあまり取らずに
仕事ばかりしているので、
家族から快く思われていない気がします

 

このような悩みを聞いたとき、
カウンセラーが、私も同じだ。
仕事ばかりして家族との時間が

取れていない。


そう思って、気持ちが

落ち込んだとしたら。

 

カウンセラーの気持ちが

落ち込んだというのは、
カウンセラー自身の感情。


そして、自分もその問題が

解決できていないんだよなと
苦手意識を持ったとしても、

それもカウンセラー自身の
感情です。

 

相談者とカウンセラーとは別の人格。


似たような悩みにみえても、
その悩みが作られたストーリーは異なります。


悩みの内容は本人しか知らないことなのです。

 

  2.カウンセリングで行うこと

 

 

カウンセリングでは、

相談者の悩みを傾聴して、
なぜその悩みが発生したのかを一緒に
さぐっていきます。

 

悩みの内容、周辺の情報、

悩みにいたった背景などを
聞いていきます。

 

・家族から快く思われていないと思ったのは
 いつ頃からですか?
・どのような仕事をされていますか?
・時間をどのように考えていますか?
・時間をどのように使いたいと

 思っていますか?
など。

 

仕事に没頭していて、家族との時間が
まったく取れないという事象に対して


・家族に申し訳ないと悩む人もいます
・時間ができたら家族と過ごせばいいと
 思う人もいます
・家族と過ごせる時間がなくても今はそれでいいと
 思う人もいます

 

同じ事象に対して、とらえ方は千差万別。


相談者の方がどう考えているのかは、
本人にしかわかりません。


カウンセラーは何も知らないのです。
知っているのは相談者のみ。


だから相談者に教えてもらおうという気持ちで、
興味を持って傾聴していきます。

 

  3. 悩みにいたった背景を一緒に見る

 

 

悩むようになった背景のストーリーを
一緒に味わっていきます。

 

自分はまだまだだと自分を認められず、
仕事に没頭しているのかもしれません。

 

完璧に仕事をこなさなければいけないと
自分を追い込んでいるのかもしれません。

 

悩みを掘り下げていくと、
父親に認めてもらいたいから、
生活すべてが仕事になるほど
頑張っているという価値観が
見えてくるかもしれません。

 

悩みの背景もストーリーも人それぞれ。


カウンセリングは、

解決法を見つけるのではなく、
悩みの根本原因を一緒にさぐっていきます。

 

たとえカウンセラーが解決できていない
問題であったとしても、
悩みの内容はまったく異なります。


カウンセラーの状況は関係ありません。


ただ傾聴していくだけです。

 

本日もお読みいただき

ありがとうございました。

 

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