カウンセラー養成講座の受講生の
お茶会で質問を受けました。

それは、
「家族に真の傾聴はできますか?」
というもの。

 

  1.家族への傾聴は可能?

 

 

家族から、悩みを相談された時、
あなたならどうしますか?


・テレビを見たり、新聞を読んだりしながら
 とりあえず聞く
・その時やっていることは一旦やめて、
 話を聞く
・カウンセリングのように
 伝え返しや要約をしながら話を聞く

 

パートナーへの不満でよくあげられることの一つに、
「話を聞いてくれない」というものがあります。

 

テレビを見ながら、新聞を見ながら、
スマホをいじりながら話を聞いている場合。

話しかけている相手から見たら、
無視されているようにとられます。


たとえ、スマホをいじりながら
耳では話を聞いていたとしても。

まずは、やっていることは一旦やめて、
しっかり聞けるといいですね。

 

話を聞いた後、どうしますか?


カウンセリングの場なら、
伝え返しや要約をすることでしょう。

そして、相手が、悩みの根本原因や
解決方法を自分で見つける
サポートをしていくことでしょう。

 

でも、家族との会話の場合は・・・。
私の場合は、話を聞いた後は、
ちょっとした助言やアドバイス、
自分の意見を言っている気がします。

 

アドバイスや自分の意見を言うことを
自分に許している感じです。

 

  2.カウンセリングと家族の会話の違い

 

 

カウンセリングでは、
カウンセラーは客観的な視点で
相談者の話をとらえることができます。

 

カウンセラーと相談者の信頼関係の中で、
家族にも言えないような話をしながら
悩みの根本原因にたどりつき、
悩みの解釈が変わり、
悩みではなくなることもあります。

 

家族の場合は、一般的に一緒にいる時間が長く、
客観的な視点で話を捉えるのが
難しいことが多いです。


そして悩みの根本原因は、
幼少期の経験からきていることが多く、
関係性が深い家族には言いにくいことも
多いです。


なので、悩みの深い部分を家族に話すのは
難しいのです。

 

  3.日常生活の中での傾聴

 

 

日常生活でも真の傾聴ができたら、
コミュニケーションは
もっと変わるかもしれません。

 

ただ、カウンセリングで行うような、
アドバイスをしないですべて聴き切る傾聴は、
話し手、聴き手双方の
心の歩み寄りがなければ成立しません。

 

潜在意識の中にある
悩みの根本原因をさぐっていこうという
思いが話し手にないと、
アドバイスをしない真の傾聴は難しいのです。

 

例えば上司と部下の関係では、
潜在意識の中にある、
見えていない悩みの根本原因を
一緒に探して欲しいと思いながら
相談する人はほとんどいないことでしょう。

 

その場合は、アドバイスも

必要になっていきます。

 

家族間の相談事も、これと同じ。


根本原因をさぐるというよりは、
今すぐにどうしたらいいのかの
アドバイスを求めていることが多いのです。

 

カウンセリングの場では、
相談者の心を傷つけないことが
とても大切。
だから、アドバイスはしません。

 

カウンセリング以外の場では、
話をしっかり聞いて、
自分の意見を言うのもありかなと
思っています。

 

本日もお読みいただき
ありがとうございました。

 

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