カウンセラーに必須の傾聴。
傾聴の心のあり方や態度を考えた時、
7つのレベルに分けられるのではないかと
考えています。
あなたの傾聴はどのレベルですか?
レベル1 アドバイスをしようとあせっている
たとえば
「上司にいつもしかられるのです。
もう会社に行きたくありません。
どうしたらいいのでしょうか。」
こう相談された時に
・転職した方がいいのでは?
・もう少し頑張ってみたら?
・上司の好きなものをプレゼントして
機嫌をとってみたら?
など、解決法を提案したくなるかもしれません。
解決法は相談者の中にしかありません。
たとえ解決法を伝えたとしても、
受け取れない可能性が高いのです。
相談者ご自身に、気づいていただけるように
傾聴していきます。
レベル2 同調しながら傾聴する
「そうなのですね。
今このようなことでお悩みなのですね」
相談者の言葉を伝え返しています。
相談者の悩みや考え方に、
カウンセラーの言動を合わせながら聞いています。
自分とは考え方が違うなという思いを脇に置いて、
相手の話を聞いている状態です。
レベル3 共感しながら傾聴する
共感と同調とでは、心の動き異なります。
共感とは、相談者の悩みによりそって、
相手の感情を推察して、自分も同じように
感じようとすること。
同調とは、相手の悩みに
自分の言動を合わせることです。
共感の方が、もう一歩踏み込んでよりそっている
感じになります。
相談者の悩み事を、相談者もカウンセラーも
味わいながら聞いているのがレベル3です。
レベル4 ありのままを受け入れる
目の前の相談者の方は、悩みを抱えていて、
落ち込んでいるかもしれません。
悩みを抱えていてもいい
トラウマを抱えていてもいい
弱音を言ってもいい
目の前の相手のすべてを受け入れていきます。
目の前の相手の、ありのままが素晴らしいと
思えるようになるには、
まず、カウンセラーが心の
あり方を整えていきます。
たとえ、できていないことがあったとしても、
セルフカウンセリングを行い、
自分自身のありのままを許し、
受け入れていきます。
自分を受け入れられると、
他人のことにも寛容になれるのです。
レベル5 相談者の未来を相談者以上に信じる
今、相談者の方は悩みをかかえて、
落ち込んでいるかもしれません。
この悩みの根本原因に気づき、
相談者ご自身が自分を認めることで、
素晴らしい未来が待っている。
そう心から信じて、相談者が気づくのを
待ちます。
相談者のペースで、気づき変わっていくのを
愛を持って見守っていくのがレベル5です。
レベル6 欲を持つことも許す
カウンセラーも人間です。
人を癒したい。行動変容させたい。
こうしたら変われるのに。
そう思ってしまうこともあります。
その気持ちを脇におくだけではなく、
その欲すらも許す。
「究極の許し」を持っている人です。
相談者にも、人を変えたいという欲が
あるかもしれません。
その欲も、そんなこともある。
それでいいと許せる心を持つこと。
それがレベル6です。
レベル7 毎日が人生最後の日だと思って命を燃やしている
死生観を持っている人です。
これまでの人生を振り返り、
人生にやり残しがないように、
1日1日を精一杯の情熱をかたむけて
生きています。
たとえ、今日という日が人生最期の日だとしても、
悔いがないと思える生き方です。
カウンセリングで相談者に接する態度も、
情熱もまったく違ってきます。
目の前に相談者に、
未来への希望や光があふれているのを
感じることでしょう。
私が考えた、カウンセラーの傾聴7つのレベルを
お伝えしました。
あなたは、どのレベルだったでしょうか。
私も、レベル7のカウンセリングをしたいとは
思ってはいますが、
そこまでは到達できていないように感じます。
常に、心に興味をもち、研究しています。
理想のカウンセリングについて、
研究を続けていきます。
本日もお読みいただき
ありがとうございました。
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