私がお伝えしている
カウンセリングの手法の中に、
最初に悩みのテーマを
3つお聞きするものがあります。
1. なぜテーマを3つきく?
「今日はどのようなご相談でしょうか。」
そう伺って、
話していただくのですが、
悩みの内容が
なかなか言葉になりにくい方も多いです。
普段は人に話さないような悩みを、
初めて会ったカウンセラーに
話すのです。
・こんなことを話していいのだろうか
・嫌われたらどうしよう
・あきれられたらどうしよう
相談者の方は、緊張しながら、
カウンセラーの様子を見ながら
話しています。
最初にお話ししていただく悩みは、
表層のあたりさわりのない
悩みであることも
多いです。
このため、テーマを3つ聞きます。
相談者の方も、話している中で、
私が悩んでいたのは
この内容ではなく、
2番目の内容だったなど
気がつくこともあります。
2. カウンセリングとは悩みを解決することではない?
カウンセリング中に
悩みを解決しようとすると
アドバイスをして
気づいてもらおうとか
アドバイスをして行動を
変えてもらおう
などとあせり、
カウンセラーの欲で
動いてしまうこともあります。
子どもに「宿題をやりなさい」と言うと、
「今やろうとしていたのに、
言われたからやる気がなくなった」と
言われるとの同じ。
カウンセラーにアドバイスされて、
その通りにできる人はあまりいません。
そして、何ヶ月間もあるいは
何年も悩んでいた悩みが、
1時間のカウンセリングで
解決することも
ほとんどありません。
カウンセングは、相談者と一緒に、
相談者ご自身が気づくための材料を
出していくことから始まります。
話していく中で、
自分自身の悩みの全貌が見えてきたり、
悩み以外の出来事と、悩みとが
つながっていったりします。
3つのテーマを話しながら、
実はその3つの悩みの根本原因は
同じだったということも
よくあります。
頭の中だけで悩んでいると、
悩みの全体像が見えにくいのです。
カウンセラーが悩みの内容を傾聴し、
一緒に見ることで、
これに悩んでいたんだと
気づいてきます。
悩みの原因と解決方法はわからず、
モヤモヤしたまま
カウンセリングが終わることも
多いです。
何度かカウンセリングを
続けていくうちに、
気がつくこともあります。
家でくつろいでいる時に、
悩みと原因がつながり、
大きな気づきを得たと言われたことも
よくあります。
3. 悩みの内容だけではなく感情もきいていく
悩みの内容をきくときに、
その時の感情についても
きいていきます。
「会社の人間関係に悩んでいるのです。
上司が私のことを全然認めてくれなくて、
すぐに怒るのです。」
たとえばこのような悩みならば
すぐに怒る上司を見て、
どのような感情になったのかを
きいていきます。
・怖い
・怒らせてしまった自分が情けない
・怒るほど自分のことを
考えていてくれてありがたい
など。
怒る上司を見た時の感情は、
人によって異なります。
感情を言葉にすることで、
相談者自身も自分の考え方や
価値観に気づいていきます。
カウンセリングでは、
相談者の話を傾聴しながら、
いろいろな角度から悩みを
見ていきます。
色々な角度から見ることで、
悩みの原因や、
解決方法につながる気づきが
生まれていくことでしょう。
本日もお読みいただき
ありがとうございました。
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