カウンセラー養成講座の受講生の方から
相談がありました。

 

カウンセリングがマニュアル通りに
進まないことがあります。
そんな時はどうしたらいいのでしょうか?

 

  1. 答えは相談者の方が持っているはず。でも・・・

 

 

私がお伝えするカウンセリングの手法には
いくつかの型があります。
たとえば、その中の一つにネガティブなことと
ポジティブなことをあげて、
その感情を考えていくものがあります。

 

ネガティブな内容を聞いた後、
「その時、何を感じていたのですか?」
ときいても
「いや。別に。よくわからない。」
そう言われることもあります。

 

そんな時は伝え返しをします。


「よくわからない感じだったのですね」

ここで、何か感情があるはずだから
考えてみてくださいとは言いません。


何かを感じたのか、
何も感じないのかは人それぞれ。


正解はありません。

 

ただ、何も感じていないということが
わかっただけなのです。

 

  2. 型通りの答えが出ないのはダメ?

 

 

以前、あるカウンセリングを受けたことがあります。


それは、1回のセッションで
過去のトラウマが取れるという
オンラインセッション。


1回1時間でトラウマが取れるのは
すごいと思って、期待して受けていました。

 

まずは、挨拶。
そして、その時に悩んでいた内容を
話しました。

 

その次に言われた言葉は
「その悩みの原因ってなんだと思いますか?」
「・・・」

 

悩みの原因がわからないから、
カウンセリングを受けているのですが・・・。


そう思いながら無言で困っていたところ、

「いや。こんな人は初めてだな。
 普通はここで原因を話してくれるんだけど。」

そう言われたのです。


その後も「原因がわからないはずがない。」
そう一方的に言われ、セッションが終わっていきました。

 

トラウマが取れるはずが、
新たなトラウマが生まれたのは
言うまでもありません。

 

思考の方法も、答えが出てくる順番も人それぞれ。
これが普通というものはないと思っています。

 

  3. マニュアル通りに進まない場合は

 

 

カウンセリングでは、
マニュアル通りに進まないことはよくあります。


どちらかと言えば、イレギュラーだらけです。

 

冒頭の「感情と言われてもよくわからない」
という例の場合

感情にフタをしているから、
何も感じないのかもしれません。


普段の自分の感情を考えたことがないから、
出てこないのかもしれません。

 

ただ、カウンセラーからの質問を受けて、
相談者は考えています。


カウンセリグの時に答えが出なくても、
家に帰ってから、ふと思い浮かぶこともあります。

 

無言になったとしても、
それもいいよねと見守れるのがカウンセラー。

 

そして、無言になった相談者を見て、
どうしようと動揺したり、
何を言ったらいいのだろうかと思うこともあります。

 

自分の感情に気づき、
それもいいよねと自分も認めていきます。

 

カウンセリングの場は、
カウンセラーのセルフカウンセリングの場でも
あります。

 

相談者だけではなく、
自分のあせりも認めていくことで、
想定外の出来事も、
すべて愛の態度で接することが
できるようになっていくことでしょう。

 

本日もお読みいただき

ありがとうございました。

 

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