カウンセラーとして
これから活動しようとする方に
よくきかれる質問のひとつに

「どのような質問をしたらいいですか?」
があります。

 

  1. 決められた質問ではいやされない

 

 

私のカウンセリングには、
マニュアルがありカウンセリングの
流れがある程度決まっている手法と、
マニュアルがないカウンセリングが
あります。

 

マニュアルがないカウンセリングの場合、
「どのような質問をしたらいいのですか?」
ときかれることがあります。

 

以前は、質問をまとめた質問集を
作ろうと試みたこともありました。

 

ですが、悩みは一つとして
同じものはありません。


たとえば、
表面上の悩みは「上司のパワハラ」
だったとしても、その悩みの根本原因は
人それぞれ。

 

根本原因は、幼い頃の経験や
親から言われた言葉などがほとんどで、
千差万別です。

 

そのため、質問もそれぞれ変わってきます。

 

また、決まった質問をしても、
悩みの根本原因に触れられないのです。

 

  2. いきなり質問が飛ぶと、答えにくい

 

 

悩みの根本原因は、
10歳頃までの経験や周りの人から
言われたことの中にあることが多いです。

 

だからといって、
いきなり過去の話や親のことを聞いても
答えてもらえないこともあります。

 

・会ったばかりのあなたに
 いきなり過去のことなんて話せない
・今は、目の前の悩みについて話しているのに、
 過去のことなんて関係ない
・もっと悩みの話をきいてほしい

そんな風に思うことでしょう。

 

自然に、幼い頃のことや両親のことを
話していただけける流れを、
作っていきます。

 

たとえば、相談された内容が
会社の上司との人間関係なら

・上司に関する悩み
・まわりの人たちの反応について
・同僚の反応について

など、悩んでいる部分とその周りの部分について
きいていきます。

 

パズルのピースを組み立てていくように、
悩みが発生している場面を組み立てて、
映画のワンシーンのように
映し出していきます。

 

カウンセラーと相談者の心の距離は、
カップルシートで映画を見ている感じ。

 

寄り添いながら伝え返をして、
言葉のうらにある感情を
相談者と一緒に味わいます。

 

悩みのシーンを一通りイメージできたら、
過去に同じようなことがあったかをきいていきます。

 

  3. どの部分のストーリーを映し出す?

 

 

深くて確信をついた質問がいいわけではありません。
たとえば、幼い頃に虐待された話をきいて
「なぜ、虐待され続けたと思いますか?」
と聞かれたら、
考えるのを拒絶してしまうかもしれません。

 

あっ、あの時に親から言われた一言が
ずっと心に残っているから
今の価値観が育ったのかも。

もしかして、これが悩みの原因?

 

そんな気づきが生まれ、

悩んでいることや、
その根本原因を客観的に

見られるようになると、
悩みが解消されていきます。

 

その気づきをもたらすために、
過去のストーリーを映し出していくのです。

 

たくさんあるストーリーから、
どの内容を映し出していくのか、
一緒に探すのがカウンセラー。

 

どのストーリーを映し出すのか、
その舵を握っているのがカウンセラー
なのです。

 

本日もお読みいただき

ありがとうございました。

 

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