先日受講生向けに毎月開催しているお茶会で
このような相談がありました。

 

「もう死にたいと思っているんです」
そう言われて、なんと答えたらいいのか
わからなくなりました。
カウンセラーは大変だなと思ったのです。

 

  1. 相談者の言葉の裏にある感情によりそう

 

 

相談者から「死にたい」と言われて、
怖いとか大変だと動揺しているのは、
カウンセラーの心。


相談者の心ではありません。


まずは動揺している自分の心を認めましょう。

 

すぐに言葉を返すのではなく、
お茶を飲んだり、深呼吸したりして
動揺している心を落ち着けます。

 

なぜ死にたいという感情に至ったのか、
その経緯をきいていきます。

 

「どのようなことがあったのですか?」
そう聞きながら、相談者をとりまいている
悩みの場面を映画のワンシーンのように
映し出していきます。

 

  2. アドバイスしたくなったら・・・

 

 

「死にたいなんて言っちゃダメ」とか
「これからいいことがたくさんあるよ」
など、励ますつもりでアドバイスを
言いたくなるかもしれません。

 

このアドバイスはカウンセラーの
逃げです。

 

「死にたい」という言葉を聞きたくない。
早くこの話題を終わらせたいという
逃げの心が表面的なアドバイスを
してしまうのです。

 

このアドバイスを言わねばならぬと思ったら、
「愛の状態に戻れ」のサイン。
カウンセラーはアドバイスすべきことは
一つもなく、聴くべき話があるだけなのです。

  3. 悩みの根本原因には、相談者ご自身に気づいていただく

 

悩んでいる内容や過去の出来事、
幼い頃の両親との関係などを
相談者からきいていると、
カウンセラーが悩みの根本原因に
気づくことがあります。

 

両親に認めてもらえず、ほめられず、
「頑張らなきゃダメ」と言われ続けて、
愛がほしかったのだろうなとか。

 

両親に無視されることが多くて、
寂しかったのだろうな、など。

 

カウンセラーが
「幼い頃、頑張っても親に

 認めてもらえなかったのですね。
 それが今ご自分の頑張りを認められない

 原因なのですね」
など悩みの根本原因の答えを言っても、
相談者はその答えを受け取れません。

 

「そんなことはありません」と言われたり、
感情にフタをしてしまったり。
あるいは、確信をつかれたせいで
さらに心が傷ついてしまうことすらあります。

 

カウンセリング中にカウンセラーが
悩みの根本原因に気づいたとしても、
伝えません。

 

ただ、相談者の言葉を伝え返すだけ。

相談者が気づいて、自分自身で納得するのを
信じて待つのがカウンセラー

 

直接心をいやすことができるのは、
相談者ご自身だけなのです。

本日もお読みいただきありがとうございました。

 

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