自分自身の経験や、カウンセラーとして
セッションを行ってきた経験から、
「悩んでいることには意味がある」

と思っています。

 

もちろん、悩みを相談しに来て頂いた
クライエントさんにそのようなことを
伝えたりはしません。

 

  1. 悩んでいることには意味がある?

 

 

 

会社の上司や同僚に言いたいことを言えないのです。
他の人がズバズバと言いたいことを言って、
自分の意見を通しているのを見るといいなと
思います。

でも、なぜか自分には言えないのです。
どうしたらいいでしょうか。

 

このようなお悩みを持っている方が

いました。

 

人に言いたいことを言える人は、
遠慮せず自分の意見を

言えばいいのでは?
と思うかもしれません。

 

逆に、自分の意見を言うのではなく
人から指示されたことをその通りに
やりたい人もいます。


その場合も、

「言いたいことが言えない」
と悩むことはないでしょう。

 

悩んでいる人は、

悩みに意識を集中させたいのです。


なぜなら無意識に、

悩みを克服した先に
成長のポイントがあることを

知っているから。

 

  2. アドバイスは悩みからの脱出をうながしてしまう

 

 

相談者の悩みをきいていると、
こうしたらいいのでは?と
アドバイスしたくなるかもしれません。

 

人は質問されると答えを考えるのと

同じように、
問題があると解決法を

考えてしまします。

 

しかもすでにその問題を

解決した経験がある場合は、
相手に伝えたくてしかたがない

という状態になります。

 

しかし、悩むというのは自分磨きの第一歩。

 

自分自身で悩み、

悩みの根本原因を見つけて
自分で解決するから

ランクアップできるのです。

 

人から答えを与えられてしまうと、
成長の機会が失われます。

 

でも、悩んでいる人は
「先生、どうしたらいいですか?」と
カウンセラーに答えを求めてくる場合が
多いです。

 

私は、「どうしたらいいですか」

の問いには
答えずにそのまま伝え返しをします。

 

「〇〇に悩んでいて、どうしたらいいのかと
 私にたずねるほど悩んでいるのですね」
と言う感じで。

 

  3. 悩みの根本原因は、どこに?

 

 

悩みの根本原因は、
経験の中でつちかわれた価値観の中に

あります。

 

この価値観は、10歳頃までの環境や経験から
作られることが多いのです。

 

さきほどの「人に言いたいことを言えない」
という悩みは、幼い頃のこのような経験が
根本原因かもしれません。

 

それは、
・親の機嫌が変わりやすかった
・親が子どもに無関心だった
など。

 

常に人に気を使って生きてきたから、
自分のことを優先できないという
価値観を持っているのでしょう。

 

そして、
「自分のことを優先できないという
 価値観に気づき、克服することで
 新たな自分として成長していきたい」
という内なる声が、

悩みをもたらしていると
考えられます。

 

カウンセラーは、

相談者との信頼関係の中で
相談者の幼い頃のことや、

家族との関係も
きいていきます。

 

悩みの根本原因を探る材料を、
まな板そろえていくイメージです。

 

材料がそろったら、カウンセラーと
相談者とでそれぞれを

吟味していきます。

 

相談者ご自身が
「あっ、あの時の経験が今の悩みを作っているんだ」
と気づいて認めることができたら、
自然に自己変革への階段を

登っていることでしょう。

 

本日もお読みいただき

ありがとうございました。

 

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