カウンセリング養成講座の中で

お伝えしていることの一つに
「悩みごとの内容を深掘りしすぎないこと」
というものがあります。

 

そのワケは・・・

 

  1. 悩んでいるときは、一つの方向しかみていない

 

 

「人は、マルチタスクではなく、シングルタスクである」
というのは聞いたことがありますか?

 

まるで聖徳太子のように、
8人の話を同時に聞き分けて、
それぞれに的確な返答ができる。

 

あるいは、
同時にいくつもの仕事をこなす人が
優秀な人だと解釈されているかも
しれません。

 

最新の脳の研究で、
私たちの脳は1度に一つのことしか
できないことが判明しています。

 

同時にいくつもの仕事を
こなしているように見えたとしても、
その都度、思考回路を

切り替えているだけ。

 

瞬間では、一つのことしか
していないのです。

 

これは悩み事を話している時も同じ。

 

たとえば、
パワハラ上司に悩まされているという
悩みの場合

・ひどいパワハラの上司がいて大変
・毎日パワハラの上司に振り回されている
・毎日どなられてばかりでつらい
・なぜ、私ばかりをいじめるのだろうか

このように悩みだけを考えていると、
ひどい扱いを受けている部分しか
考えられません。

 

・厳しい上司だけれど、ごくたまに
 褒めてくれることもある
・上司はパワハラだけれど、
 周りの人たちは慰めてくれる優しい人たち
・厳しく接してくる上司だけれど、
 本当は部下の成長を願っているだけ

 

このようなことは見えなく
なってしまうのです。

 

  2. カウンセリングは、悩みをいろいろな方向から見ること

 

 

カウンセリングでは、悩みを
いろいろな方向から見ていきます。

 

パワハラ上司が悩みだとしたら

・他の上司で同じようなパワハラな人はいる?
・周りの同僚に対して、その上司は
 どのような態度をとる?
・同僚は、相談者に対して
 どのような態度をとる?
・家族との関係は?
・幼少期に同じような経験はある?

 

など、悩みから少し離れたところも
見ていくのです。

悩みのタネは、10歳頃までの経験の中に
あることが多いです。


相談者と、相談者の幼い頃の再現シーンを
一緒に見ていきます。

 

幼い頃の記憶は、引き出しにしまってあり、
すぐには取り出せない場合が多いのです。

2回目、3回目のカウンセリングの中で
やっと出てきます。

 

1度のカウンセリングで解決しようとせず、
時間をかけてカウンセリングすることで、
悩みのタネが少しずつ

見えてくることでしょう。

 

本日もお読みいただき

ありがとうございました。

 

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