カウンセラー養成講座では、
カウンセリングについて
カウンセラーは、愛のプールを作り、
相談者の話を傾聴して、
相談者自身がいやしていくのを
見守っていくのです。
こう伝えています。
でも、私がカウンセリングする時に、
私の心がいつも中庸で
しずまっているのかといえば、
そんなことはありません。
心が波立ってしまうこともあります。
特に、私がかつて悩み、
解決した経験がある
悩みをきいた時は、
心が波立ちます。
1. なぜ、かつて解決した悩みをきくと心が波立つのでしょうか
人は、好感度を上げるために
無意識にやっていることがあります。
その一つが、
相手に自分の似たところを見つけること。
初めて会った人と話した時、
出身地が同じ市だったり、
同じ学校出身や同じ歳だったりしたら、
「私と一緒」と思って
急に親近感がわいた経験がありませんか?
似たところがみつかると、
「私はあなたの仲間です」という気持ちが
芽生え仲良くなりやすくなるのです。
それは、類似性の法則と呼ばれるもの。
だから、相手に自分と同じところがないか
無意識に探してしまうのです。
2. 仲間だと思うと認めてもらいたくなる
相談者がかつて自分が解決した悩みを話したとしたら
「私もかつてそのことで悩んでいました。
わかります。私の場合は、こんな風で。
そしてこうやって解決しましたよ。
あなたもぜひやってみてください」
そう言いたくなるかもしれません。
つまり、
「私もあなたの仲間なんです。
認めてください」と
言いたくなってしまうのです。
3. カウンセラーが話さなければいけない話はありません
カウンセラーは、
相談者の話を傾聴するだけです。
カウンセラーの体験話やア
ドバイスをしても、
相談者はいやされません。
なぜなら、相談者とカウンセラーは
同じ人ではないから。
相談者には、相談者独自の
悩みにいたった理由があり、
解決方法があります。
カウンセラーが話すことで、
相談者が気づく機会を
奪ってしまいます。
そして、カウンセラーの
アドバイス通りにやってみて、
問題がもっと悪化したとしても
責任がとれないのです。
仮に表面的な悩みが
一時的に解決できたとしても、
問題のねっこがそのままだったら、
また同じようなシチュエーションで
同じような悩みがでてきてしまいます。
たとえば、
上司とのトラブルで転職したのに、
転職先の同じような上司がいて
またトラブルになったとか。
問題の根っこをそのままにして、
表面の問題だけを解決しても
また再発してしまうのです。
問題の根っこにたどりつく方法は、
カウンセリングの中で
相談者が自分の心に向き合い、
過去に向き合い、
気づいていくことだけ。
カウンセラーにできることは、
傾聴をしながら
相談者を見守ることだけなのです。
本日もお読みいただき
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