私は、カウンセリングでは、
相談者との信頼関係が
なによりも大切だと考えています。
1度のカウンセリングで、
悩みがすっきりと解決することは
ほとんどありません。
何度かカウンセリングの時間を
とっていただきます。
お話を傾聴しながら、
カウンセラーと相談者とで
一緒に悩みの根本になっているタネを
みつけていくのがカウンセリング。
初めてのカウンセリングの時は、
「このカウンセラーってどんな人だろう。
話して大丈夫かな」と
やや不安な気持ちで
相談にきてくれることでしょう。
その不安をやわらげて
信頼していただけることで、
「この人だったら話をきいてくれる。
話してみよう」
「前回はここまで話したから、
今日はここまで話してみよう」
と心の奥の部分に触れる勇気を
持っていただけるのです。
では、この信頼関係を築くには
どうしたらいいのでしょうか。
1. カウンセラーは相談者をほめない?
人に気に入られる行動のひとつに
「相手をほめる」というものがあげられます。
相手のいいところをみつけてほめると、
仲良くなりやすくなるというものです。
カウンセラーと相談者は信頼関係が大切。
仲良くなるために
相談者のいいところをみつけて
ほめたらいいのでは?
と思うかもしれません。
私は、カウンセリングのときは
相手をほめたり、
勇気づけたりはしません。
なぜなら、ほめてしまうと、相手に
「そのようにしなければ認めてもらえない」と
思わせる可能性があるからです。
2. カウンセラーと相談者の信頼関係の築き方
カウンセラーは、
相談者の何かだけを認めるわけではありません。
たとえば、カウンセリングにきて、
座ったとたん泣き出しても、
ずっとしゃべらなくても、
ずっと怒っていたとしてもそれでいいのです。
相談者のありのまま、そのままを受け入れて、
認めていきます。
たとえば相談者が
「うちの課長が私のことを無視している
気がするのです」
と悩んでいるとき、
カウンセラーが、
気のせいなのでは?とか、
考えすぎでしょと思ったとしても、
その思いはそっと脇におきます。
カウンセラーは、相談者の
「うちの課長が私のことを
無視している気がするのです」
という思いの奥には、
どんな感情があるのかなと考えながら
伝え返し、その思いを認めていくことで
信頼関係を深めていくのです。
本日もお読みいただき
ありがとうございました。
神戸正博公式LINE、始動
神戸を応援してくださっている方
に向けて運用している
ちょっと秘密でプレミアムなLINEです。
神戸の新プロジェクトや、
それにまつわる進捗の共有
神戸の研究の最前線情報なんかも
発信していきます。