「なんとかしてあげたいと思うのですが、
 何もできなくて…。
 どうしたらいいのかなと思ってしまうのです」

 

ある受講生からの相談でした。

職場での人間関係に悩んでいて、
毎朝起きるのも苦痛。


やっとの思いで会社へ行くけれど、
同僚と挨拶をかわずこともできず
ひとまず仕事をしようと

席に座っている。

 

みんなから無視されている感じで、
話しかけることもできない。

 

上司には、何をしても

すぐにダメ出しされて、
なぜそんなことをされるのかわからない。

 

どうしたらいいのでしょうか。


というお悩みをかかえている人の
力になりたいとのこと。

 

  1. 心の傷とは・・・

 

 

・挨拶をしたのに無視された
・上司から自分のミスではないことで

 怒られた
・仲間外れにされていて、日々ツライ

 

生きていると、いろいろなことで
心が傷ついていきます。

 

怒りや恨みが長引くほど、
心の傷が深くなり、
なかなか忘れることができないですよね。

 

心の傷をいやしたくて、
相手が謝罪してくるのを待っていても、
いつになるのかわかりません。

 

その間、心の傷はどうなっていますか?

 

  2. 傷つけた相手を許すのが難しいとしたら

 

 

心の傷をつけた相手の謝罪がないと、
心の傷はいえないのでしょうか?

 

怒りや恨みでできた心の傷は、
心がネガティブな方向に

ひっぱられるだけではなく、
健康にも被害が及びます。


血圧、ストレス、不安、頭痛、血行不良など。

 

また研究からは、
5分間の怒りから感じるストレスによって、
6時間以上にわたって
免疫系が傷付けられることが

わかっています。


これは心臓発作や脳梗塞などの
より深刻な病の引き金にもなるのです。

 

許せないことがあってから、
謝罪してもらえるまで、
ずっと苦しんでいるとしたら、
それは自分自身の選択。

 

怒りや苦しみと向き合い続けているのは、
その人の選択なのです。

 

心が傷つく原因を作った相手を許すとか、
許そうとするのではなく、
傷つけた相手がずっと不幸な状態に

するわけではないと
気づいてもらえるといいですね。

 

  3. 悩んでいる状態が悪いわけではありません

 

 

カウンセリングで相談者のお話をきいていると、
悩んでいる状態をなんとか
解消してあげたいと思うかもしれません。

 

実はそれは、悩んでいる状態が悪いと、
相談者を否定していることになります。

 

悩んでいるその奥にある価値観に気づくことで、
自分自身もまわりの人も知らなかった
相談者の心に触れることができます。

 

ただ、悩みの奥にある価値観に

気がつくプロセスは
人によって違います。


すぐに気がつく人もいますが、

何年もかかる人もいます。

 

どんなプロセスであっても、

悩みを解決しながら、
相談者の心が成長していくのです。

 

その心の成長を見守るのが、

カウンセラーの役割。


だから、悩んでいる相談者のお話を傾聴し、
よりそっていく。


カウンセラーにできるのはそれだけなのです。

 

本日もお読みいただき

ありがとうございました。

 

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参考記事

https://www.inc.com/jessica-stillman/science-the-negative-people-in-your-life-are-literally-killing-you.html